2016.07.17
国家資格である「技能士」の検定試験は、労働者の技能修得意欲の増進と、技能修得や
職業訓練の成果に対する社会の評価を高めることで労働者の技能と地位の向上を図ること
を目的に実施されます。
その実施分野は溶接や造園、菓子製造など多岐に渡り、128種類もあります。
そして、その中の1つに本校の学生が受ける「化学分析」もあります。
また、技能を証明する国家資格である技能士の検定試験では、実技試験が行われ、特に
「技能士(化学分析)」の試験では長年、本校が大阪における試験会場になっています。
さらに技能士には1級や2級などの区分があります。
今回実施されるのは3級なのですが、受験者数が多いため、実技試験は7月16日と18日
の2日間行われます。
(昨日行われた実技試験の様子はこちらから)
なお、本校の学生は18日に受験しますので、その時の様子は明日、お伝えできると思います。
さて、実技試験の間の本日は、本校で筆記試験が行われました。
試験を終えた学生たちには、ちょっとホッとした表情と、明日の実技試験に向けて
まだまだ緊張している表情も見えますね。
写真撮影の後は、学生同士で筆記試験の答え合わせをしたり、実技試験の手順を確認し
合ったりしていましたが、着実に知識や技術が身に付いていることを感じました。
先に述べたように、本校は「技能士(化学分析)」の試験会場なので、本校の学生や卒業生
は慣れ親しんだ教室や実験室で受験することができます。
さらに、1年生で学ぶ授業や実験が受験対策にもなっています。
これらは、本校の魅力と言えます。
例えば、定性分析実験(目的物質の性質を利用して、混合試料中から目的物質を見つけ
出す実験)や定量分析実験(体積計と呼ばれるガラス器具等を使用して、目的物質の濃度
を求める実験)を通して、実技試験に必要な技術を修得できますし、これらの実験では
本番さながらの実技試験も行うので、本番である検定試験では、落ち着いて受けることが
できます。
また、実験操作に必要な知識を深める定性分析法や定量分析法、さらには分析機器の構造
と原理を学ぶ機器分析法、危険物について学ぶ安全衛生などの授業が筆記試験の対策と
なっています。
学生たちの会話を聞いていると、これらの授業や実験で学んだ知識や技術が身について
いることを感じられ、1年生の時に授業や実験を担当した教員の一人として、とても
うれしい気持ちになりました。
学生たちは
『技能士は技術力を証明してくれる唯一の国家資格なので、取得できれば仕事をする
時にも自信につながると思うので、ぜひ合格したいです。だから、1年生で習ったことを
しっかり思い出して、明日の実技試験も頑張ります!』
と力強いコメントを話してくれました。
明日の実技試験も落ち着いて、持てる力を存分に発揮してほしいと思いますし、
後日、合格した学生たちの笑顔を、このブログでご紹介できることを楽しみにしています。
by みなと