2016.07.31
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があります。
このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)は、1学年あたりの定員を20名とする
少数精鋭で開講しています。
上でも述べたように、化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)の
学生は様々な目的を持って入学していますが、全員に共通する目的に資格の取得があります。
化学系の国家資格として最も有名な資格の1つは「危険物取扱者」です。この資格は、
化学工場などで危険物の取り扱いや定期点検、保安の監督をするために必要な資格です。
危険物を中心とした化学の知識を証明できる国家資格なので、本校の学生の多くが取得を
目指す資格です。
また、先日のブログでご紹介した「技能士(化学分析)」は化学分析の技術力を証明して
くれる唯一の国家資格です。
そのため、この資格試験では実技試験があります。大阪では本校が、その試験会場に
なっているため、在校生や卒業生は慣れ親しんだ実験室で、落ち着いて試験に臨めます。
そして、毎年多くの学生が取得する国家資格に「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」、
「有機溶剤作業主任者」、「特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者」があります。
これらの資格はいずれも、労働環境の安全を守る「作業主任者」と言われる立場になる
ために必要な資格で、数日間講習を受けた後、試験(筆記と実技)を受けて合格すると
取得できます。
(昨年度の受講の様子はこちらから→初日・最終日)
上で述べた化学物質を扱う現場には必ず作業主任者を置く必要があるため、これらの資格
は人気が高く、取得のための講習会を受講するまでに、時期によっては数ケ月待ちの時も
あります。
そのような中、例年、本校の学生が非常に多く受講を希望することや、受講態度が
良かったことから、主催団体のご配慮で、本校の学生のためだけに毎年決まった日に
講習会を実施していただいています。
先週金曜日のブログで、平日学科の学生に、この講習会の受講証が配布されたことを
お伝えしましたが、本日、受講を希望する化学分析コース(平成29年度入学生からは
分析化学応用学科)の学生にも受講証が手渡されました。
1年担任のバッテン先生が受講に当たっての諸注意をしています。まずは受講証の裏にある
地図で会場までの行き方を説明しています。
2年生で受講するKくん(写真の左・前に座っている学生)は、現職での事業継続のため、
資格取得を目的に入学した学生です。
講習は平日に実施されるので、仕事を調整して参加することになるため、彼は1年次に
2つの資格を取得し、2年次で残る1つを取得するといったように、計画的に取得を
目指しています。
(Kくんが1年次に資格を取得した時の様子はこちらから)
Kくんに話しを聞くと
『昨年度に引き続き、今年も合格して、予定通りに取得を達成したいです。その後は、
甲種危険物取扱者の資格も取得したいと思っています。この資格に関しては、1年次の
安全衛生や現在受けている化学関係法規の授業が試験対策になっているので、よく復習
して、試験に向けた準備を進めていきたいと考えています。』
と答えてくれました。
今回受講する学生全員が合格してくれることを願っています。
このブログで、合格の喜びをお伝えできる日をお楽しみに!
by みなと