2016.08.09
本日は、全国から高校の理科科目ご担当の先生が本校に集まり、
理科の授業をもっと面白く、楽しくするための実験会を開催しました。
この『授業で使える化学実験会(第17回)』は
大阪府教育センター認定講座の一つで、毎年大変ご好評いただいております。
今年も、定員50名のところをさらに60名まで拡大して実施いたしました。
実験会のタイトルにあるとおり、この実験会では、
普段、高校等で理科科目を生徒さんに指導されている先生方にとって
授業・実験で活かせるアイディアの提供や情報共有を目的に実施しています。
先生方にも楽しんでいただきつつ、同じく化学教育を行う者として、
何かのお役に立ててればと、約半年前から全教職員で準備を進めてきました。
それでは、さっそくその内容をご紹介しましょう!
1つ目の実験は『どうしてインクは消えるの?』です。
日頃お使いの方も多いと思いますが、フリクションインクを使った実験です。
擦るとインクが消えることで有名ですが、その秘密に迫ります。
温めてみたり、冷やしてみたり、消えたり浮かび上がったりするインクに、
先生の好奇心も一気に上がっておられました。
2つ目の実験は『こんなところからスライム誕生』です。
なんと、市販の洗顔薬と洗濯のりからスライムを作り出す実験です。
よーく混ぜると、みるみるうちにスライム誕生!!
実は、深くて広いスライムの世界。光るスライムや動くスライム等々、
先生方からは次々に新しいスライム作りのアイディアが飛び出していました!
勉強になります。。
3つ目の実験は『ネバネバ納豆からプラスチック!』です。
こちらも、身近な食品である納豆からプラスチックを作る実験です。
納豆から生分解性プラスチックを作れるって本当??
そう思われる方こそ、ぜひチャレンジしていただきたい実験です。
先生方も、ぜひ生徒にやらせたい!と興味津々でした。
4つ目の実験は『出でよ、ヒカリ☆』です。
夏祭りやコンサートでもお馴染みのケミカルライト作りに挑戦しました。
試薬を混ぜてると起こる、化学発光の不思議を体験していただきました。
また、それぞれの光をブレンドして、オリジナルの光作りにも挑戦!
光る実験は生徒さんにも大人気ということで、先生方も楽しそうでした。
最後、5つ目の実験は『貝殻を真珠に変えよう!』です。
こちらの実験は、理科教育ニュースでもご紹介した実験です。
(その時のブログ記事はこちら)
酸溶解で、サザエの貝殻に含まれる真珠層を溶かし出します。
丁寧にブラシで磨いていくと、キラキラ輝くサザエが出来上がりました。
やっぱり、真珠層の輝きには人を惹きつける魅力がありますね^^
また、会場では、化学や本校にまつわる展示も行っていました。
学生たちが作ったリアルボイスから、本校所蔵の『舎密開宗(本物)』まで、
たっぷりお楽しみいただきました。
当日は、広報委員会の学生もサポートスタッフとして参加しました!
彼らは、学生目線で化学や本校の魅力を発信する活動を行っています。
この日のためにみんなで作った『ベンゼン環ストラップ』のお土産は、
先生方からも大好評でした。
※明日の生徒向け実験会にも、本校学生は登場しますのでお楽しみに!
最後は、化学教育に関するディスカッション『化学教育情報交換会』です。
先生方それぞれにアイディアを提供いただき、より良い授業にする為に
何が必要か、議論していただきました。
先生方からは「身近」なものを使って、生徒さんだけでなく、
先生方自身もやってみたい!と思う実験が良いのではないか等々、
具体的なご意見をいただき、本校教員としても大変勉強になる時間を
過ごさせていただきました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、閉会の時間を終了しても、
皆さん会場に残られて展示物をご覧いただいたり、先生方で意見交換を
行ったりと、有意義に過ごしていただいていました。
今回ご参加いただいた先生方からは「ぜひまた来年もお願いします!」と
おっしゃっていただき、本校としても、もっと良い実験会になるよう、
来年に向けて準備を進めていきたいと思いました。
本当に、ありがとうございました!
by ミジンコ