2016.09.04
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があり、技術職への就職や転職、現職
でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な
国家資格の取得などの様々な入学目的を持った学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コース(平成29年度
入学生からは分析化学応用学科)は、1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講
しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
上でも述べたように、化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)の
学生は様々な目的を持って入学していますが、全員に共通する目的に資格の取得があります。
先週のブログでご紹介した「技能士(化学分析)」は化学分析の技術力を証明して
くれる唯一の国家資格です。
そのため、この資格試験では実技試験があります。大阪では本校が、その試験会場に
なっているため、在校生や卒業生は慣れ親しんだ実験室で、検定員の多くが顔見知りの
教員という環境で実技試験を受験することができるので、安心して試験に臨めます。
これは本校の学生や卒業生にとって、大きなメリットです。
先週は技能士(化学分析)1・2級の実技試験が行われましたが、7月には同じく本校で、
3級の試験も行われました。
そして、本日、3級を受験していた2年生のT君から合格の報告がありました。
担任の私みなとと喜びの握手です。
T君に感想を聞くと、
『実技試験が不安だったので、1年次の実験テキストで復習して臨みました。当日は
いつも使っている実験室で、いつも話している先生方がおられ、緊張が和らぎました。
おかげで実力を発揮することができたと感じていましたし、その結果として合格できた
ので、とても嬉しいです。』
と話してくれました。
T君の感想にもあるように、本校では実技試験の課題となる実験を1年次に修得します。
(昨年度、T君が実技試験の1つである定性分析実験に取り組んでいる様子はこちらから)
実技試験の課題となる実験には、定性分析実験(金属イオンの性質を利用して、溶液中に
どんな金属イオンが溶けているかを調べる実験)と定量分析実験(簡単なガラス器具を
用いて、溶液中の目的成分の濃度を調べる実験)があります。
本校では1年次に、この2つの実験を行うだけではなく、本番さながらの実技試験も
体験するので、本番では落ち着いて受験することができます。
次は、甲種危険物取扱者の取得を目指したいと話していたT君。
危険物取扱者の試験も、1年次の安全衛生の授業や、現在学んでいる化学関係法規の授業
などが試験対策になっているので、授業の復習で試験勉強ができるのも、本校の魅力です。
しっかり復習して、ぜひ合格してほしいと願っています。
by みなと