2016.09.25
本校に入学してくる学生は、化学を学んで、環境、バイオ、医薬品、食品、化粧品など
化学を活かせる様々な分野に就職したいと希望を持っています。
しかし、学生に中には、高校時代に化学を履修していない文系出身の学生や全く理科を
学ばなかった商業高校出身の学生、自分自身の理解力に不安を持つ学生や実験は好き
だけど座学は苦手という学生もいます。
このような学生が抱く不安や苦手意識を解消することを目的に、平日学科・コースの
学生が登校しない土曜日を有効活用し、高校の化学や1年前期に開講される基礎化学
という科目の復習を中心に講義を行うのが「基礎化学講座」です。
本講座は少人数制で行うため、説明に対する理解の状況や練習問題のでき具合を確認
しながら、臨機応変に対応しつつ、講義を進めていきます。
これによって、学生はそれぞれが抱く不安や苦手意識を解消していくことができます。
このようにマンツーマンに近い形で学べることは「基礎化学講座」の魅力です。
全15回にわたって開講される本講座では、本校の専任講師がリレー方式で講義を
担当していきますが、5月15日に始まった講座も、今週で終了となりました。
そこで、講義の最後に、ほとんど休むことなく受講した学生を称える「修了式」を行い、
頑張った学生たちに「修了証」が授与されました。
上の写真に満面の笑顔で写っている生命バイオ分析学科のSさんは
『少人数制なので、日頃の授業よりもより一層先生との距離が近く、分からないところは、
その場で質問ができたので、良かったです。質問も含め、会話のキャッチボールができて、
とても楽しかったです。』
と感想を聞かせてくれました。
最後の講座を担当したかもみーる先生から修了証を受け取っている資源分析化学科の
Tくんにも感想を聞くと
『参加したことで、化学の基礎的な知識や技術に対する理解を深めることができました。
また、定性分析実験の実技試験対策もあったので、安心して実技試験を受けることが
できました。基礎化学講座を受講して本当に良かったです。』
と話してくれました。
その他の学生からも
『この講座を通じて、化学への理解が深まったことで、化学に対する自信が生まれました。』
『講座の最後数回は有機化学の内容で、後期から始まった有機化学の授業の予習になって
いたので、授業内容がスムーズに理解できて、うれしいです。』
といったコメントがありました。
修了証を受け取った学生たちの晴れやかな笑顔には、やり遂げた達成感と、得ることの
多かった充実感が溢れているように感じられました。
本講座で修得した基礎知識を礎として、分析化学者としての知識と技術を磨き、それぞれが
希望する分野へと進んでいってほしいと願っています。
by みなと