せんせのブログ

海で行う卒業研究!

2016.09.27

本校では、2年生の後期から本格的に卒業研究が始まりますので、
このブログでも、9月に入り、何度か卒業研究の様子を紹介しておりますが、
その中でも、研究対象が野外にある研究については、
学生たちは外に出て、サンプリングも行います。

野外でサンプリングする研究はいくつかありますが、
その中でも、平成21年度から継続して研究を行っている研究
『大阪湾のアマモ生息域の底質調査』では、学外のNPO団体や
環境コンサルタント会社、他の専門学校の方々と共同で行っており、
毎年、大阪湾で「アマモ」や「海底の砂」のサンプリングを行っております。

写真は、大阪湾の二色の浜付近に、本日、サンプリングに行った際の
アマモを撮影したものです。
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アマモが群生している場所は、魚が卵を産み付け、稚魚が育ちやすいことから、
「海のゆりかご」という異名があり、アマモが生育している海域は、
海が豊かであるとされています。しかし、急速な海岸の開発等によって
アマモ生息域が減少してしまうケースが多く、各地で移植活動が行われていますが、
移植そのものが失敗に終わるケースも少なくありません。
そのような中、アマモを移植していないにもかかわらず、自生している地域は
全国的にも珍しいため、その生育条件について研究を行っているという訳です。

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サンプリングを終えた資源分析化学科2年Y君(写真向かって右)は、
「自分達が研究を行うサンプルが、どんな所で、どのように生息しているか、
 また、どのようにサンプリングをするのかを体験でき、非常に勉強になりました。
 今後の研究の参考にしたいと思います。
 また、僕たちの研究が、外部の方々と協力して研究を進めているということを、
 外部の方とお会いすることで意識が高まり、研究に対する責任感も強くなりました。」

これから、研究が進むにつれ、このブログでもその状況を紹介して参ります。

by すくろーす