2016.10.31
今日は2年資源分析化学科の卒業研究を担当しました。
本校では、2年生の後期から学生がそれぞれテーマを選び、
卒業研究に取り組みます。
言うならば、それまでに学んできたことの集大成です。
今日は、その様子を紹介させていただきます。
まずは、外部団体と共同で取り組んでいる、アマモ(海の浅瀬に生育する海草)の研究をしているチームです。
この研究は、海を豊にするアマモを増やすことを目的に、
アマモが生育する海の底質を分析する研究です。
先輩から引き継がれ7年間続けてきました。
また、本校だけでなく外部のNPO団体、専門学校、企業の方と
共同で実験を進めています。
以前に研究の目的や、サンプリングの様子をブログで紹介していますので、ご覧下さい。
↓
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2016/09/post-8721.html
さて、今日は本格的に研究が始まりましたので、その実験の様子を紹介します。
写真右に写っているのは、2年 資源分析化学科のY君です。
Y君は、地球環境を少しでも守りたいという思いをずっと持っており、
本校に入学しました。そして、環境の中でも『水』に興味を持っていたので、
来年の4月からは、水の分析を中心に行う企業で働くことが決まっています。
「水は、地球の7割を締め、人類の生存に欠かせないものです。
地球環境を守るために、水分析を行っている企業への就職を選びました。
この卒業研究でも、水を綺麗にするアマモを少しでも増やし、
アマモが生息する大阪湾を綺麗にしたいという思いで、取り組んでいます。」
Y君の頼もしい心に秘めた思いを、聞かせてもらいました。
また、一方ではこれまでの研究で得たデータをまとめている学生もいました。
2月に行う卒業研究発表会の前段階として、11月に中間発表会を行います。
その時に使用するプレゼンテーション用のデータを作成していました。
さて、その他のチームも協力しつつ、研究を進めています。
写真は、おむつやコンタクトレンズに用いるハイドロゲルを研究開発しているチームです。
人体に無害で、少しでも多くの水分を吸収するハイドロゲルを開発しています。
出来上がったハイドロゲルは、その重量の約7倍の水分を吸収することができるものに
仕上がっていました。
これまで取り組んできた感想を、2年 有機テクノロジー学科のI君(写真左から4番目)が語ってくれました。
「とにかく研究が楽しいです!!初めは上手くいかなかったけど、少しずつ操作方法を変えたことで、
研究が前進しました。チーム全員で改善策を考え、チャレンジすることに楽しさを感じます。」
どちらの研究も発表までもう少し期間があります。
どのような内容を発表するのか今から楽しみです。
昨年度の卒業研究発表会は、以下のURLよりブログでご覧いただけます。
よろしければ、ご覧下さい。
↓
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2016/02/post-8507.html
byせんぱい