2016.11.16
今日は、資料室で卒業研究の中間発表会に向けて、データの整理や、
発表原稿を作成していたチームを紹介させていただきます。
中間発表の様子は、昨日のブログをご覧下さい。
↓
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2016/11/post-8765.html
写真は、2年 生命バイオ分析学科の学生が、これまでに行った実験データを
まとめている様子です。
彼らの研究は、昨年度の先輩が行っていた研究を引き継ぎ、
新たな展開を目指し取り組んでいます。
研究内容は、DNAを分析するための新たな試薬の検討です。
これまでに使用されていた試薬は高価であるため、
もっと安価な試薬がないか研究を続けてきました。
写真左の2年 生命バイオ分析学科K君は、
「この研究が上手くいくと、今まで高価であった試薬に比べ、
約1/3安価な試薬が作れます。
自分達が行っている研究が、社会の発展に何か貢献できるかもしれないと思うと、
日々の研究がとても楽しく思えます。」
と語ってくれました。
また、写真中央の2年 生命バイオ分析学科のA君は、
「研究内容に、親しみがないので、出来るだけ多くの方に理解してもらえるよう、
発表原稿を出来るだけ解りやすく作り、多くの人に理解してもらえる発表を目指したいです。」
と意気込みを語ってくれました。
一方で、別の研究チームも、中間発表に向け準備をしていました。
このチームは、外部団体と共同で取り組んでいる、
アマモ(海の浅瀬に生育する海草)の研究をしているチームです。
海を豊にするアマモを増やすことを目的に、アマモが生育する海の底質を分析する研究です。
以前に実験の様子を、過去のブログで紹介していますので、ご覧下さい。
↓
https://www.bunseki.ac.jp/teacher_blog/2016/10/post-8752.html
9月中旬から研究を始め、約2ヶ月が経過しました。
これまでの実験で、沢山のデータが出てきました。
それらのデータをまとめ、発表で使用する要旨や、
発表原稿を作成していました。
このチームは、私が指導を担当していますので、
私も含め、何度も話し合いを行っています。
2年 資源分析化学科のN君(写真右)は、
「過去に8年間続く研究なので、これまで積み重ねられたデータとの比較が難しく、
発表を聞いて頂く方に、解りやすく伝えるにはどのような発表にしたら良いのか、
悩んでいます。でも、チーム全員で知恵をしぼり、よい発表にしたいと思います。」
と心の内を語ってくれました。
どれだけ難しい研究で、成果が出ても回りの人に理解してもらえなければ、
意味がありません。
「人に自分の考えを伝える」ということはとても難しいことですが、
それも社会人になるための勉強ですので、
頑張ってほしいと思いました。
byせんぱい