2016.12.10
今日は「第2回土曜化学実験会」を開催しましたので、その様子をお伝えします。
土曜化学実験会は、本校で平成14年度より年2回程度開催している実験会です。
中学校や高校の先生方や生徒の皆さんが
普段、接する機会の少ない化学実験を行う会員制のイベントです。
毎年ご好評をいただいており、今回も多数のご参加をいただきました。
先生方にとっては、授業や、クラブ活動等の参考のために
また、生徒さんは学校の授業や教科書だけでは味わえない、
化学実験の面白さ、楽しさを実感できる機会です。
今回の実験テーマはこちらの2つです。
・ペットボトルで温度計を作ろう
・びっくり目玉焼き
1つ目の実験では
空気の体積は温かいと大きく、冷たいと小さくなるという性質を利用した温度計を作りました。
ペットボトルにビニールチューブをぐるぐると巻きつけたり、
中に加える水に色を付けたりしながら、温度計を作る準備が整いました。
作成したものを冷蔵庫で一旦冷やし、室温に戻し、最後は恒温槽で温めます。
冷蔵庫の温度(10℃)、室温(20℃)、恒温槽の温度(37℃)の
各々の温度を記録して温度計を仕上げます。
続いての実験、「びっくり目玉焼き」では、びっくりする色の目玉焼きを作りました。
紫芋のペーストと卵白を混ぜます。
すると・・・
驚くことに緑色に変わります。
ここにレモン汁を加えると、うすい桃色に変わるのです。
これは紫芋にはアントシアニンと呼ばれる成分が含まれています。
この成分は酸性、アルカリ性の条件によって少しだけ化学的な構造が変化します。
そのため、目に見える色も変わったというわけです。
紫芋は酸性、卵白はアルカリ性です。
レモン汁を加えると再び酸性に変化するため色が戻ったというわけです。
材料は卵と紫芋のペーストですので、ご家庭で作っていただき食べることも可能です。
参加した生徒さんからは、
「とても充実していて楽しかったです」
「原理も分かって良かったです」
と楽しんでいただけたようです。
また高校の先生からも
「卵白が塩基性であることを食品を利用して確かめる方法には多くの人が興味を持てると思いました」
「身近な材料でシャルルの法則、酸塩基指示薬の定性的な確認ができるという点で大変参考になりました」
と感想をいただきました。
短い時間でしたが、
ご参加いただいた皆さんに、満足いただけたようでよかったと思います。
今年度の土曜化学実験会は終了しましたが、来年度以降の開催も楽しみにお待ちください。
また、会員登録をしていただきますと、本校での化学実験会の開催情報を
お送りいたしますので、興味のある方はお気軽にご連絡くださいね♪
by かもみーる