2017.01.29
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「化学分析コース(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)」があります。
このコースでは、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、化学分析コース
(平成29年度入学生からは分析化学応用学科)は、1学年あたりの定員を20名とする
少数精鋭で開講しています。
本校では卒業学年である2年生が学びの集大成として卒業研究に取り組みます。
その中で、これまでに学んできた知識や技術を復習し、より深く修得することはもちろん、
実試料に対する前処理の仕方やより高度な分析方法、さらには研究の進め方や発表の仕方
など実務につながる知識と技術を学んでいきます。
そして、学びの成果を発表する機会として、毎年2月に卒業研究発表会を行っています。
この発表会には毎年、学校に求人をくださる企業の方や保護者の方、そして一般の方など
多くの外部の方がお越しになられます。
(昨年度の卒業研究発表会の様子はこちらから)
先週木曜日のブログで、平日学科の卒業研究発表会予行演習の様子をご紹介しましたが、
土日学科の2年生も、この週末に予行演習を行いました。
こちらは非常勤講師のM先生の班で、健康茶などに利用される植物の持つポリフェノール
量と抗酸化の関係についての発表です。
こちらは私みなとの班で、香辛料が持つ抗菌性やリパーゼ活性などの健康に関わる機能性
についての発表です。
さらに、発表後には質疑応答も行いました。当番で出勤しておられたぽてと先生からも
活発に質問やアドバイスをいただきました。
研究計画の立案から8ヶ月間携わってきた自分たちの研究ですから、本人たちは研究内容
を熟知しています。そのため、初めて聞く人には説明不足になっている点などがあります。
それだけに、これまでの実験のことを知らないぽてと先生からの質問は、より分かりやすい
発表に向けて、貴重なものとなりました。
予行演習の終了後、早速、指摘された点を改善するべく、スライドの修正を行って
いました。
土日学科の学生にとっては、今週末が2月4日の本番まで最後の登校の機会でしたので、
修正したスライドを用いて練習を重ねるなど、各班ともに最後の努力を惜しまず注いで
いました。
そのような学生たちに話しを聞くと
『発表時間は限られているので、全ての成果を発表できないのは残念ですが、これ
まで積み重ねてきた結果を基に、この研究の素晴らしさを伝えたいです。それだけに、
より分かりやすい発表に向けて、きちんと準備をしていきます。』
『研究を始めた当初は不安もありましたが、充実して、楽しい卒業研究でした。この
研究の楽しさを1年生に伝えることができたら良いなと思いますので、本番で緊張
し過ぎないように発表内容をしっかり覚えて、楽しい雰囲気で発表したいです。』
と答えてくれました。
次回、学生たちが顔を合わせるのは発表当日です。
そのため、個々に発表原稿を暗唱し、イメージトレーニングをして当日を迎えます。
このような努力が報われ、学生たちが納得できる発表が行えるよう、願うばかりです。
ブログをご覧になって、卒業研究発表会を見たいと思われた方は、以下の日時・場所で
行いますので、下記の要領で事前予約の上、是非、お越し下さい。
◎日時 平成29年2月4日(土)
午前10時20分~午後3時35分
◎会 場 大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)
〒540-0008 大阪市中央区大手前1丁目3番49号
◎交 通 地下鉄谷町線「天満橋」駅下車。1番出口より東へ約350m。
http://www.dawncenter.jp/shisetsu/map.html
◎参加費 無料
◎申込方法
参加を希望される方は、以下の事項を明記し、メールでお申し込み下さい。
1)氏名
2)所属(学校名・学年または勤務先)
3)連絡先(郵便番号、住所、電話番号)
4)聴講の時間帯
座席確保の都合もあるため、予め聴講の時間帯が明確な方は、
申込時に「○時~○時」もしくは「終日」という表記でお書き下さい。
【宛先】日本分析化学専門学校「卒業研究発表会」係
mail:info@bunseki.ac.jp
先着順で、定員に達した段階で締め切りとさせていただきます。
なお、予約された後にご都合などで欠席される場合は
キャンセルのご連絡をお早めに頂けると幸いです。
◎その他
本研究発表会は単位認定に係るものとなっておりますので、
発表中は静粛にお願い申し上げます。
携帯電話・携帯ゲーム機等の電子機器の使用や動画撮影などの使用は、
お控えいただいております。状況によっては、
退場をお願いすることもありますのでご了承下さい。
また、お子様連れの方も十分ご理解下さい。
◎プログラム・発表テーマ
以下のサイトをご参照ください。
https://www.bunseki.ac.jp/news//28.html
微生物、食品、環境、有機化学、生体試料分析など、
非常に多岐に渡っています。
ご都合の良い時間帯やご興味のあるテーマだけの聴講も大歓迎です。
by みなと