2017.04.08
本校には平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った
学生が在学しています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は1学年
あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
このような分析化学応用学科の平成29年度が、本日スタートしました。
とは言っても、新入生にとっては初めての登校日となる本日は授業を行わず、
明日からの学校生活のためのガイダンスを行いました。
まずは担任である私みなとが自己紹介を行った後、本校の教育方針や学び方、各種規則、
本年度のスケジュールや時間割などについて説明を行いました。
その他にも、本校は環境管理の国際規格「ISO14001」の認証取得校ですので、本校の
環境方針や、その中で学生たちが果たすべき役割についても説明を行いました。
さらに、実験では白衣を着用しますので、各自の名前入りの白衣を準備します。
そのための採寸と申し込みも行いました。
また、分析化学応用学科では毎年、学年を越えた交流を目的に、ガイダンスの日に
1・2年合同で自己紹介を行っています。
2年生から1年生に
『1年間を過ごして、職場でも技術的な会話が理解できるようになってきて、少しずつ
実力がついてきていると実感しています。そして、1年生で学ぶ基礎的なことが、いかに
大切かということも感じているので、皆さんも基礎を大切に学んでいってください。』
『分析化学応用学科の先生たちはそれぞれが様々な実務経験をしておられるので、授業や
実験で色々な体験談を聞けることが楽しいです。また、先生方は皆さん、個性的なので、
きっとお気に入りの先生が見つかると思います。一緒に楽しみながら勉強していきましょう。』
といったメッセージがありました。
2年生のメッセージを聞いて、1年生も安心が持てた様子でした。
その後、学校内の施設(資料室など)や周辺の環境(南天満公園など)を見て回る
オリエンテーリングを行いました。
2年生のNくんが資料室でパソコン使用の注意事項を説明しています。
このオリエンテーリングでは、毎年2年生が説明に協力してくれます。
分析化学応用学科は1学年の定員が20名ですので、2学年の学生を併せても40名です。
実験も同じ時間に同じ実験室で行いますので、学科全体がクラスメイトのような感じです。
そういった意味で自己紹介やオリエンテーリングは、新入生にとって、学年を越えた交流
の第一歩と言えるのです。
オリエンテーリングを終えたNくんに感想を聞くと
『人前で話すのは得意ではないので、すごく緊張しましたが、皆さん真剣に聞いてくれて、
うれしかったです。こういった苦手なことにも挑戦できるようになったのも、この学科で
過ごす中で、先生方から少しずつ自信をつけてもらったおかげだと思います。残り1年
ですが、入学目的である就職を叶えたいと思っています。』
と話してくれました。
分析化学応用学科は、入学式を待たずに、明日から授業が始まります。
長いようで、短い2年間。クラスメイトと協力しながら、有意義な時間を過ごし、
それぞれの入学目的を叶えてほしいと願っています。
by みなと