2017.04.13
今日は平成29年度入学式を挙行しました。
本校の入学式は、今回で36回目です。
つまり、今年の新入生は第36期生となります。
今年も多くの新入生を迎えることができました。
上の写真は、最後に撮影した集合写真です。
まだ緊張感の抜けない新入生ですが、
我々教職員だけでなく、先輩となる在校生達も、
これから新入生と一緒に過ごす学校生活に
ワクワクとした感情を抱きながら見守っていました。
式場は、大阪市中央公会堂。
大阪の中之島にある歴史的な建造物でもあり、
観光名所でもあります。
大阪の桜もまだ咲き誇っている状態で、
今日を迎えることができました。
式場の準備には、新入生を温かく迎えようと、
朝早くから自治会の学生たちが式場設営を
手伝ってくれました。
普段の実験や課外活動で互いに声を掛け合って
進めているからなのでしょうか、
テンポ良く準備をしていました。
1年前には新入生として入学式に出席していた彼ら。
人間的にも知識・技術的にも随分成長しているなと、
ちょっとした感動と、任せられる安心感もありました。
こうして、10時30分に入学式は開式しました。
まずは重里理事長先生の式辞から。
「分析化学という技術を身に付けて、新たな仲間と一緒に、
分析化学で自立できる人になってもらいたい」
と、自作の詩も披露され、励ましの言葉を贈られました。
そして、次は今年から就任された水野校長先生の式辞へ。
「これから始まる授業や実験、最後の卒業研究を通して
いろいろな経験をして応用力や判断力を養い、
考える力を身に付け、社会で求められる人材となってもらいたい」
と、前職では医薬品の分析を行う企業で多くの人材を見てこられた
経験を踏まえ、新入生に分かりやすく話をされていました。
理事長先生と校長先生からの激励を受けた後は、
新入生代表の有機テクノロジー学科Y君による『宣誓』です。
しっかりとした口調で、分析化学者を目指すと、
これから2年間の意気込みを宣誓しました。
新入生達の強い気持ちを感じることができた宣誓でした。
続けて、本校卒業生がお世話になっている2つの企業様から
お祝いの言葉をいただきました。
最初は、日東薬品工業株式会社より、
取締役 管理本部長の三谷様からいただきました。
乳酸菌などの微生物を用いた医薬品を製造されており、
今年で70周年を迎えられた企業です。
最近では培われた技術を活かし、お菓子メーカーのロッテと
「乳酸菌ショコラ」というチョコレートを共同開発されています。
コンビニなどで販売されているので、ご存知の方も多いと思います。
三谷様からは、
「2年間という短い期間であっても、同じように巡る季節があっても、
変わらないものなどありません。みなさんも2年間ですが、
しっかりと技術を身に付け、分析化学者になってください。
将来、この中から一緒に働ける人が出ることを楽しみにしています。」
と、言葉をいただきました。
続けては、株式会社三井化学分析センターの大阪事業所より、
所長の金山様からお祝いの言葉をいただきました。
いろいろな分析機器を取り揃えておられる分析専門の
分析集団とも言える企業で、有機化学薬品を中心に多くの
分析をされています。
分析を仕事にしたいと考える新入生にとっては、
憧れる企業の1つであることに間違いはありません。
金山様からは、
「分析をするにしても、いろいろな経験をしておくことが必要です。
これまでの小・中・高校時代とは異なり、専門学校生として、
この2年間を考えて過ごしてもらいたいです。
1つの結果を見て、疑問に思ったならば、それを追求する姿勢を
養ってもらいたいと思います。」
と、分析のプロから励ましの言葉をいただきました。
そして、本校卒業生のOB会組織、分友会の代表として、
23期卒の福田様より、先輩としてのアドバイスと
お祝いの言葉をいただきました。
最後は、在校生からの歓迎の言葉です。
在校生代表は、生命バイオ分析学科2年生のKさんです。
こちらもしっかりとした落ち着いた口調で、
これまでの1年間を振り返りながら、
新入生が安心して学校生活を過ごせるようにと、
自身の体験を踏まえて、ゆっくりと新入生に語り掛けるように
読み上げていました。
新入生にとっては、このような先輩がいることで
心強く感じたことと思います。
こうして、入学式は無事に終えることができました。
最後の集合写真の撮影中には、
それぞれの担任だけでなく、
私ぽてとにも、保護者の方から声を掛けていただきました。
体験入学で本校にお越しになった際に面談をした方でした。
中には、関西圏以外の出身で1人暮らし始める新入生もいます。
そのような保護者の方々から託された本校への気持ちをしっかりと受け止め、
2年後の卒業まで、教職員一同が力を合わせて
学生たちを育てると、改めてそれぞれ心に誓いました。
明日からは、早速、授業や実験がスタートします。
それぞれの夢の実現には、
辛いことや苦しいこともこれからたくさんあると思いますが、
だからこそ「楽しく、笑えること」も多くあります。
その傍らには、私たち講師が寄り添っていますので、
それぞれの夢に向かって、一緒に一歩ずつ前に進めていきましょう!
By ぽてと