2017.04.17
こんにちは、みなとです。
先週金曜日から新年度の授業が始まり、校舎のあちらこちらで学生たちの元気な姿を
見ることができます。
本日も、実験棟(実験専用の校舎)をウロウロしていると、学生たちの元気な声が
してきたので、ちょっと実験室をのぞいて見ました。
そうすると・・・有機テクノロジー学科の2年生が今後の実験で使うガラス器具を
作っていました。
細いガラス管がうまくできあがって、ご満悦です!
この細いガラス管は、ガラス管をガスバーナーで熱し、思い切り引っ張って、作ります。
コツをつかんで、次々成功していました。
さて、作ったガラス管を何に使うのか、学生たちに聞いたところ、
『この時間は医薬・食品成分実験という実験で、本日のテーマは「ホウレン草に含まれる
成分の分析」です。このガラス管は、ホウレン草から取り出した成分の確認実験をする
時に使います。』
と答えてくれました。
さらに、他の学生は今、何をしているのか尋ねたところ、
『別の実験室で、ホウレン草から成分を取り出す操作をしていますよ。』
と教えてくれたので、早速、成分の抽出(取り出すことです)を行っている様子を
見に行きました。
こちらは、ロータリーエバポレーターという装置を使って、ホウレン草から成分を抽出
するために使った溶液を取り除く操作をしています。
学生たちにとっては初めて使う装置なので、かもみーる先生の説明を真剣に聞いています。
ロータリーエバポレーターで余分な液体を取り除いた後は、成分を分けるために使う
溶液に成分を溶かします。
ホウレン草の緑色の色素がガラス器具に付いていますね。
ホウレン草の色素が溶けた緑色の液体を、とても細かい粒子のシリカゲルが詰まった
ガラス器具の中に入れると、徐々に色素成分が分かれていきます。
実は、ホウレン草には数種類の色素成分が含まれているのです。
本校では、1年生の時に実験の基礎的な技術をしっかりと学び、2年生になると
学科ごとに専門的な実験を行います。
さらに、2年生の実験ではホウレン草などの実際の試料を使うことで、より実務に近い
操作方法を学んでいきます。
学生たちに感想を聞くと、
『ロータリーエバポレーターはあっという間に液体が取り除かれて、少し驚きましたが、
より実践的な操作を学んでいるのだなと実感しました。これから、さらに高度な技術も
学んでいくと思うので、1つ1つしっかりと修得していきたいです。』
『この実験ではホウレン草だけではなく、香辛料や市販の医薬品などの成分を分析する
実験もあるので、今からワクワクしています。また、他の実験では、合成という化学の
もの作りの方法も学ぶので、そちらも楽しみです。』
と答えてくれました。
2年生は前期で各専門分野の実験方法を学び、後期には、その技術を活かして、卒業研究
に取り組みます。
日々、技術に磨きを掛け、成長していく学生の姿を、今後もこのブログでご紹介して
いきますので、お楽しみに!!
by みなと