2017.05.13
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。この学科は、平日の学科で学ぶ専門分野を総合的に学べる
特徴もあります。また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。
・2年間で卒業が可能
・毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格を卒業と同時に取得することが可能
このコースに在籍する学生は、高校を卒業後すぐに入学される方はもちろん、社会人の方も少なく
ありません。社会人の方は、現職でのスキルアップや技術職への転職を考えている方、事業拡大を
考えている経営層の方以外に、就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等について総合的に学ぶことができるので、
就きたい仕事の分野が決まっていない方が、学びながらその方向性を決めていくこともできます。
このように多様な目的に対応するため、このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
今日は1・2年生ともに実験を行いました。
1年生は基礎化学実験、2年生は機器分析実験でした。
↑1年生の実験中の様子です。楽しそうに実験を行っていました。
基礎化学実験では、環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等に
必要な基礎的な技術を身につけます。
1年生は、学校の近くを流れる大川の水を採取して、
その水に含まれる細菌の培養方法と培養した細菌数のカウント方法を学びました。
↑河川水の採取の様子です。
↑細菌を培養するための前操作を行っている様子です。
土日学科の学生の年齢は20代から40代まで幅広いですが、実験中は年齢に関係なく
真剣にそして時には楽しく操作を行っています。
実験の感想を聞くと、
「大学時代も実験を行いました。」
「しかし、今日の実験は大学で学んだ分野と異なるため、初めての内容でした。」
「この学科のカリキュラムは色々な分野を勉強・実験することができて楽しいです。」
「今までに経験したことの無い実験や分析技術を学ぶことができるのが週末の楽しみです。」
とコメントがありました。
今日の1年生の実験は環境・バイオに関する内容でしたが、これから化学の様々な分野に
チャレンジしていきます。
2年生は分析機器を使った実験をしました。
昨年の同じ頃は、1年生と同じ実験を行っていましたが、1年間で分析技術を
たくさん身につけ成長しています。
2年生では1年生で身につけた基礎的な技術を土台にして、応用的な分析技術を学びます。
指導する先生も長年企業の技術コンサルタントをされた方が担当されています。
実際に企業で使われている技術を学生たちに教えて下さっています。
1年間の成長の証が実験内容に比例しています。
by バッテン