せんせのブログ

分析化学応用学科の授業の様子、身近なものを化学する!?

2017.05.27

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。この学科は、平日の学科で学ぶ専門分野を総合的に学べる
特徴もあります。また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。

 ・2年間で卒業が可能
 ・毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
  国家資格を卒業と同時に取得することが可能

このコースに在籍する学生は、高校を卒業後すぐに入学される方はもちろん、社会人の方も少なく
ありません。社会人の方は、現職でのスキルアップや技術職への転職を考えている方、事業拡大を
考えている経営層の方以外に、就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等について総合的に学ぶことができるので、
就きたい仕事の分野が決まっていない方が、学びながらその方向性を決めていくこともできます。
このように多様な目的に対応するため、このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

今日は2年生の高分子化学の授業を担当しました。
高分子化学と聞くと、「難しそう!」と思われがちなのですが、生活の色々な場面で登場しています。
そのことを黒板に書いたり、言葉で説明したりしてもすぐに理解することは難しいで、
実際に教室で簡単な実験をしました。
それが、この写真です。
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2年生のN君が手に持っているのは、ビールではありません。(笑)
発泡ウレタンという高分子です。
住宅の断熱材や防音材、車やバイクなど身近な色々なところで使われています。
また、ホームセンターなどでも購入することができる身近な高分子材料です。
実験をしてみたN君に感想を聞くと、
「目の前でどんどんとポリウレタンが大きくなっていくのが印象的でした。」
「ポリウレタンは知っていましたが、実際に触ってみたのは初めてです。」
「感触が面白いですね。」
「今日の授業は実際に反応を目で見たので、分かりやすかったです。」
とコメントがありました。

黒板に書かれている文字だけでは理解しにくいため、こうやって学生たちの目で見てもらい、
手に取って触ってもらい、感じてもらうように工夫しています。
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今回の授業だけでなく、普段の授業でも実験の内容と結び付けて
「分析化学」を身につけていくカリキュラムが本校にはあります。
そのため、本校に入学した学生は2年間の短期間で化学・バイオの技術と知識を身につけて卒業し、
企業や編入学先大学で活躍しています。

by バッテン