2017.06.29
今日は、ポテト先生と兵庫県立西脇工業高校へ出張実験会に
行ってきました。
平成21年度から続くこの実験会。
高校では、特別講師講座として開かれ、対象の高校1年生にとって、
初めて行う化学の実験の時間になります。
生徒さん達に、身近に化学やバイオが溢れていることを伝え、
実験を通して化学やバイオの楽しさにを知ってもらうことを目的として
行っています。
先日のブログでも少し触れていましたが、2日間に分けて行い、
計39名の生徒さんに化学の楽しさを伝えてきました。
1日目の様子はコチラから。
まずは、『化学不思議発見』というテーマで
簡単に分析化学という技術についてお話をしました。
分析化学が、この豊かで便利な世の中の実現を助けていることや、
分析化学を学んだ先にはどのような進路があるのか?
ということについてもご紹介しました。
そして、いよいよ実験です!
まずは、1つ目。指紋検出の実験です。
自分の指紋が、浮き上がるように出てきた様子を見てみんな
驚いていました。
続いてのルミノール実験は、血痕を見つけ出す際に使われる方法です。
今回は、血液に見立てた試薬と反応させ、暗闇の中で光らせました。
その様子を見て、「わぁ~!」「キャー!」という生徒さんもいれば、
冷静に「おぉ~!!!」と、反応される生徒さんもおり、
とても微笑ましい雰囲気で行えました。
3つ目はジュースからDNAを取りだす実験です。
実験といいながら、美味しそうなジュースが実験室に並んでいたため、
みんな「飲めるの?」と、最初からソワソワしていました。
残念ながら、実験室は飲食厳禁のため飲めませんが、
DNAを見たことが無いという生徒さんたちに、
人生初のDNAを見ていただきました。
そして4つ目の実験では、小学生の時に習った、
ジャガイモの断片を紫色に変える、「ヨウ素デンプン反応」を
使った実験です。
この実験では納豆などに含まれるアミラーゼという酵素を用いて、
文字や絵を書くことができます。
それぞれ個性的な絵や文字を書かれていました(笑)。
4つの実験を、生徒の皆さんが笑顔で取り組んでいる姿を見て、
今回の目的である「化学の楽しさ」を伝えることができたと
実感することができました。
終了後のアンケートの
「将来、化学やバイオの技術者になったとして、チャレンジしたいことは?」
という質問には、
・人の役に立つ薬を作ってみたい
・まだ開発や発見がされていない物を見つけたい
・たくさんのものや便利なものを作りたい
と、頼もしい言葉が返ってきました。
そして、最後は、
「ドラえもんをつくる」という言葉も頂きました(笑)
未来のネコ型ロボットを作るのは、今回の生徒さんかもしれませんね。
2日間に渡って出張実験会を行い、少しでも化学の楽しさを知り、
何かにチャレンジしてみたいと感じて頂けたことを
本当に嬉しく思います。
西脇工業高校の先生方、工業化学科1年生のみなさん、
2日間、私たちも楽しく実験できました。
ありがとうございました!
By ぷぷ