2017.07.01
本日、土曜・日曜日に通学している学科の1・2年生は実験を行いました。
1年生は国家資格である化学分析技能士に毎年出題されている定性分析実験、
2年生は同じ資格の筆記試験に出題されることの多い分析機器を使った実験でした。
化学分析技能士の資格は、環境、金属、医薬品、有機化学など、幅広い化学分野の企業で
取得を熱心に奨励している資格です。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。この学科は、平日の学科で学ぶ専門分野を総合的に学べる
特徴もあります。また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。
・2年間で卒業が可能
・毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の
国家資格を卒業と同時に取得することが可能
このコースに在籍する学生は、高校を卒業後すぐに入学される方はもちろん、社会人の方も少なく
ありません。社会人の方は、現職でのスキルアップや技術職への転職を考えている方、事業拡大を
考えている経営層の方以外に、就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等について総合的に学ぶことができるので、
就きたい仕事の分野が決まっていない方が、学びながらその方向性を決めていくこともできます。
このように多様な目的に対応するため、このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
1年生が実験で学んだ定性分析実験は、国家資格である化学分析技能士の1級、2級、3級の
実技試験に必ず出題されています。
それだけ、化学分野では必要な技術を学ぶ実験です。
1年生は楽しみながら実験をして、必要な技術や知識を身につけていました。
化学分析技能士は、1級から3級まであり、例年、3級は7月に、
1・2級は8月に筆記試験とともに実技試験が行われる資格です。
全国28か所くらいで実技試験が行われますが、大阪では本校が実技試験会場
になっています。
そのため、本校の在校生または卒業生は、いつも使用している、または使用していた実験室で
受検することができるので、初めての場所で受検するよりも少し有利です。
また、本校では化学分析技能士の実技試験で出題される内容を、
1年生の時の実験で1年間かけて学び、その技術を身につけているので、
2年生の7月には自信を持って受検することができます。
この写真の2年生のN君は、7月に化学分析技能士3級の受検をします。
N君に受検に向けての意気込みを聞くと、
「今からワクワクしています。」
「3級が取得できるように頑張ります。」
とコメントが返ってきました。
化学分析技能士3級の試験は、2週間後です。
1年生の時に学んだ内容を思い出して、頑張りましょう!
by バッテン