せんせのブログ
【授業で使える化学実験会】8月8日開催の模様です!
2017.08.08
本日は、全国から高校の理科科目ご担当の先生が本校に集まり、
理科の授業をもっと面白く、楽しくするための実験会を開催しました。
この『授業で使える化学実験会(第18回)』は
毎年大変ご好評いただいており、今年も定員50名を上回るお申込みを
いただきました。
実験会のタイトルにあるとおり、この実験会では、
普段、高校等で理科科目を生徒さんに指導されている先生方にとって
授業・実験で活かせるアイディアの提供や情報共有を目的に実施しています。
先生方にも楽しんでいただきつつ、同じ化学教育を行う者として、
何かのお役に立ててればと、約半年前から全教職員で準備を進めてきました。
それでは、さっそくその内容をご紹介しましょう!
1つ目の実験は『ハーブティーでオリジナルコースター作り』です。
市販のハーブティーを使って、鮮やかなコースターを作ります。
pHの違いによって色合いが変化することから、先生方も楽しんで
実験をされていました。写真では少し見えにくいですが、
カラフルなコースターができていました。
市販の材料ばかりでできる実験ということもあり、
授業で使いやすい!とのご好評も多数いただきました。
2つ目の実験は『化学反応は、突然に』です。
化学反応が進む速さについての実験で、マジックのような反応を
楽しむ実験です。
試薬の量や温度など、化学反応を起こす条件を様々に設定することで、
現れる反応が変わります。
「次はどうなるかな?」という試行錯誤や、
予想していない反応が突然進むことが楽しい!と、
先生方も食い入るように試験管を覘いておられました。
3つ目の実験は『氷砂糖で色のアート』です。
氷砂糖を使って、ほうれん草の色素の分離に挑戦しました。
中学校や高校の授業でも身近に行われることの多い実験ですが、
今回は氷砂糖を使い、もっとカラフルな実験に生まれ変わりました!
緑色から黄色まで、しっかりとグラデーションが着いてますね^^
4つ目の実験は『鉄でイロイロ顔料作り』です。
あの、葛飾北斎も愛用したという青色を作る実験です。
化学の教科書にもよく出てくる「プルシアンブルー」を作りました。
さらに、市販の染物用定着剤を使って、布を染めていただきました!
この染め方にも先生方の個性があふれていて、素敵な作品がたくさん
出来上がりました☆
ラスト、5つ目の実験は『胃のパワーを試験管で見よう』です。
かつお節を使って、酵素が持つはたらきを実際に観察できる実験です。
非常に簡単な実験でありながら、結果がハッキリして分かりやすい!
と先生方からも大好評でした。
また、ジワジワとかつお節が解ける様子は何ともクセになるようで、
じっくり観察されていました(笑)
さらに、当日は本校の在校生もサポートスタッフとして参加しました^^
なんと、全員1年生!
彼女たち自身も実験が大好きで、本校教員が準備する傍らで
予備実験と称して化学反応を楽しんでいました。
さすが、本校の学生たちです(笑)
最後は、化学教育に関するディスカッション『化学教育情報交換会』です。
先生方それぞれにアイディアを提供いただき、より良い授業にする為に
どういう方法で、何が必要か、議論していただきました。
先生方からは、限られた授業時間の中で、いかに「実験」や「体験」から
理科への興味を広げられるか、といった切実なご意見もいただきました。
化学実験の醍醐味でもある「驚き」や「感動」をもっと与えたいという、
先生方の熱い気持ちも感じることができ、本校としても大きな刺激を
いただけた情報交換会となりました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、閉会の時間を終了しても、
皆さん会場に残られて展示物をご覧になったり、先生方で意見交換を
行ったりと、思い思いに過ごしておられました。
今回ご参加いただいた先生方からは
「毎年、楽しみにしています!」
「ぜひまた来年もお願いします!」
とおっしゃっていただきました。
先生方の熱い気持ちにお応えできるよう、
来年もしっかりと準備をし、今年以上に良い実験会にできればと思います。
本当にありがとうございました!
by ミジンコ