せんせのブログ

【すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会】8月9日開催の模様です!

2017.08.09

昨日の高校の先生向けに開催した「授業で使える化学実験会」に引き続き、
今日は高校生向けの「すぐできる!なるほど・ザ・化学実験会」を開催しました。
下の写真は、実験中の様子です。

DGw6g6mW0AIyJWU.jpg


こちらの化学実験会も、毎年開催し、好評をいただいております。
今年も化学実験が大好きな生徒さん30名以上にご参加いただき
盛会となりましたので、その様子をお伝えします。

今回実施した実験は、
 1)燃えて色紙?
 2)ピント自在の水レンズを作ろう
 3)墨流しでカラフルしおり作り
 4)水玉を作ろう
の4つでした。

各々の実験の様子をご紹介します!
まずは、「燃えて色紙?」です。
白い紙にある液体をしみこませ、火にかざすとカラフルな色を見ることができます。
その染みこませる液体に、実は金属が含まれています。
金属は燃えるとそれぞれ独自の色の炎が上がりますので、それぞれの液体をつけて
カラフルな色を見ることができるのです。
これは「炎色反応」といって花火で見える色も同じ原理です。

小さく切ったろ紙を、試薬にしみこませて
ガスバーナーの火にかざしました。
炎色反応.jpg
写真では分かりづらいですが、赤い炎がみえますか?

使う金属によって炎の色が変わる様子に、「キレイ!」と驚きの声があがりました。
少し視点を変えて、「金属は燃えているのに、紙が燃えないのが不思議!」と
違った角度から観察している様子も見受けられました。


続いては、「ピント自在の水レンズを作ろう」です。
身近にあるものだけを使って、ピントを自在に操れるレンズを作りました。

DGxEIEPXYAARpr0.jpg

水の量を調節することで、実験テキストの文字が大きくなったり、小さくなったり...、
試行錯誤を繰り返しうまくいくと、
「簡単にできて、面白い!」とのコメントもいただけました。


次は、「墨流しでカラフルしおり作り」です。
絵具にはポリビニルアルコール(洗濯のりの成分)が含まれていて、
水の表面に絵の具を広げることができます。
これを利用して、描いた絵を半紙に写し取り、カラフルなしおりを作成しました。
まずは、下の写真の様に、絵の具をつけた筆や爪楊枝で水面をさわり、
爪楊枝で引っかいたり、息を吹きかけたりと工夫して模様を書きました。

しおり.jpg

紙にアイロンをかけて乾かし、ほぼ完成です。
本ブログの最初の写真は、
「カラフルな夏らしい模様の半紙になったよ!」
という様子でした。
その後、好きな形に切り、ラミネートで加工すると、
カラフルなしおりが完成します!

IMG_9097.JPGIMG_9096.JPG
(本校の学生も大活躍です。)

IMG_3367 (2).JPG
ふらすこーズも鮮やかな装いになりました!

最後は、「水玉を作ろう」です。
この実験では透明な膜に包まれたぷよぷよの不思議な物体、
「手に持てる水」を作りました。
まずは、水玉の基になる液体に食紅で思い思いの色をつけます。

IMG_9094.JPG

その液体をおたまですくって、もう一つの液体の中に入れて膜を作ります。

IMG_9078.JPG

膜ができてきたら、おたまをそーっととって固まってくるのを待ちます。持てる水.jpgIMG_9082.JPG
少しコツがいるようですが、上手くできた方もいらっしゃいました。


今回参加いただいた生徒の皆さんからは、

「日々当たり前に感じていることに化学の原理が使われていることに気付いたり、
学んだりできたことが、面白かった」
「今まで好きだった化学にもっと興味を持つことができた」
「色々な専門的な道具をみることができ、とても貴重な経験ができてよかった」

といったお声をいただき、
化学実験会を楽しんでいただけたご様子でした。
参加いただいた方々、ありがとうございました。

そして残念ながら、今回は参加できなかった方は、
高校理科教員や高校生を対象にした「土曜化学実験会」にぜひご参加ください。
こちらも驚きの実験をご用意してお待ちしております!

土曜化学実験会
第1回 10月21日(土)
第2回 12月9日(土)

いずれも午後1時30分~午後4時
詳細はコチラをご確認ください。


今後も本校ではこの様な実験会を開催する予定です。
化学って面白い、実験って楽しいと
化学のすばらしさを知っていただく機会にしていただければと思います。


By かもみーる