2017.08.25
学生たちが夏休み中の本校実験室。
実験室の前を通ると、中から物音が聞こえてきました。
授業や実験がないはずなのに、機械音と何かの動く影が!
おそるおそる実験室を覗いてみると、そこには笑顔のましおか先生の
姿がありました。
手には試薬を持ち、何かを作っている様子です。
授業や実験中は、学生の指導を行う先生方ですが、学生が夏休み
の間、先生方は何をしているのでしょうか?
今回は、夏期休暇中の先生方の様子をご紹介します!
先ほど、ましおか先生が作っていた試薬は「高速液体クロマトグ
ラフ(HPLC)」に使うものでした。
HPLCは、名前に「液体」と入っている通り、液体の成分を分析
することができる装置で、医薬品や食品中の成分分析には欠かせ
ない機器の一つです。
1年生は、後期の「機器分析化学実験」で初めて触れることになり
ます。ましおか先生は、その実験の準備を行っていたのです。
「いい結果が出た!」と笑顔のましおか先生です。
こちらも、1年生が初めて扱うことになる「ガスクロマトグラフ」
という分析機器です。
テノール先生とかもみーる先生がメンテナンス中でした。
この機器は、名前に「ガス」と入っている通り、気体になりやすい
成分の分析に用いられる装置です。
こちらも、「機器分析化学実験」で扱う機器の一つで、この他にも
溶液中に含まれる金属の量を分析できる原子吸光光度計など7種類の
分析機器を使って実験を行っていきます。
このように、1年生で様々な機器の基礎を学び、2年生で応用力を付
けることで、最初は初めて見る機器に不安な学生でも卒業する時には
使いこなせるようになっていくのです。
予備実験やメンテナンスの途中、先生方から聞こえてくる言葉は
「実験でしっかりと分析技術や関連知識を身につけてほしい」
「分析機器を使いこなせるようになってほしい」
「仕事で社会に貢献する分析化学者になってほしい!」
など、熱い思いがいっぱい詰まっていました。
9月11日から後期が始まります。
我々教員は、「学生が有意義な学校生活を送ることができるように!」
という想いで後期に備えています。
後期を楽しみにしていてくださいね!
By ぷぷ