2017.09.10
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があります。週末を活用することで、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も
卒業と同時に全員が取得することができます。
この学科に在学する学生の入学目的は、例えば技術職への就職や転職、現職でのキャリア
アップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得
など多彩です。そして、多種多様な目的に対応するため、1学年の定員を20名として、
少数精鋭で開講しています。
上で述べたように、土曜日・日曜日を活用して学ぶ分析化学応用学科の学生のニーズは、
入学目的も多彩ですが、就職や転職を目的とする学生が希望する分野も様々です。
そこで、分析化学応用学科では、平日開講の4つの学科(資源分析化学科、生命バイオ
分析学科、有機テクノロジー学科、健康化学分析学科)の専門科目を広く取り入れており、
様々な希望に応えられるカリキュラムになっています。
例えば、環境化学や食品分析化学、材料分析化学といった化学系の科目だけではなく、
バイオテクノロジー総論といったバイオ系の科目もあります。
バイオテクノロジーと化学、一見、あまり関係がないように思われるかもしれませんが、
バイオテクノロジーで扱う生命現象や技術も、その基礎には化学があります。そのため、
本校では基礎となる化学と、それを活用したバイオテクノロジーの両方を学ぶことで、
化学とバイオに精通した人材を育てています。
先ほど登場した「バイオテクノロジー総論」は1年生前期開講の科目で、私みなとが
担当しています。
本年度の、この科目の授業は本日が最後でしたので、授業で学んだ知識を活かして受験
可能な資格(中級バイオ技術者認定試験)を紹介し、過去問を解きながら、授業の復習を
行いました。
授業後には、中級バイオ技術者認定試験に興味を持った学生に問題集と、取得推奨資格の
情報をまとめた本校独自の資料を使って、資格についてさらに詳しく説明しました。
少人数制なので、学生と教員の距離が近く、資格取得や就職などの相談が、いつでも
気軽に、マンツーマンで受けられるのも、分析化学応用学科の魅力と言えます。
授業を終えた学生に感想を聞くと
『バイオについて学んだのは初めてですが、半年学ぶことで、資格試験の問題が解けて、
うれしくなりました。後期開講科目の生物化学を学ぶと、さらに試験問題が解けるように
なると聞いて、次年度、中級バイオ技術者認定試験を受験することを考えてみようと思い
ました。この科目に限らず、授業が様々な資格試験の対策になるので、本当に助かります。』
『この科目を受けてバイオ分野にも興味を持ち、就職先としても考えてみようかなと思い
始めています。さらに、1年生後期では生物化学を学び、2年生前期ではバイオ系の実験も
行うと聞いて、これからの授業・実験が楽しみです。』
と話してくれました。
幅広い分野を学ぶことで、就職の選択肢も広がりますし、マルチに対応できる分析化学の
プロフェッショナルにもなれます。
これからも分析化学応用学科の特徴を活かして、将来の可能性をますます広げていって
くださいね。
by みなと