せんせのブログ

大阪市立都島工業高校~機器分析実習(5、6回目)~

2017.10.06

先月もブログでご紹介しましたが
大阪市立都島工業高校 理数工学科3年生の生徒さんの
機器分析実習の模様です。

今月も今週の水曜日と本日を、5回目、6回目として実施しました。

今回も今までと同様に、
通常の授業ではできない分析機器を用いた実習です。
この実習では、2種類の実験を行います。

1つはHPLC(高速液体クロマトグラフ)の実験です。

HPLCとは、液体中の成分を分析する分析機器で
医薬品関連分野や食品関連分野において、
良く用いられる機器の一つです。
今回はビタミンC(アスコルビン酸)の分析を行いました。

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上の写真の実際に機器で測定する前に、色が変わる実験で
身近なものに含まれるビタミンCの確認を行っているところです。
とても熱心に話を聞かれていますね。


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そして実際に、ビタミンCを溶かした液体を機器で測定をする様子です。
時間は掛かっても一人ずつ体験してもらうことが、
とても重要です。


もう一つは赤外分光分析法(IR)の実験です。
こちらは、
テレビのリモコンから出ている見えない光=赤外線を
利用した分析機器です。
物質に赤外線を当てることによって、
どのような化学構造かがわかるのです。
化粧品関連分野や食品関連分野において、
良く用いられる機器の一つです。

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今回は、ペットボトルのふたと容器の分析を行いました。
同じプラスチックに見えますが、実は化学的に分析すると異なる物質なのです。

短い時間ではありましたが、生徒さん達は、
「興味があった機器を実際に使えて良かった。」
「最初は難しいと思ったけど、
 説明を聞くと機器の仕組みが理解できて
 良かった。」
「とにかく楽しかった。もっと化学のことを知りたくなった。」

と、生徒さん達にとっても楽しい時間だったようです。

もちろん我々としても「分析機器のことを知りたい!」と
熱意を持って参加して下さる生徒さん達との時間は
大変貴重で楽しい時間でした。

今回の経験を今後に活かして、頑張って下さい!

by ましおか