せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】実務に向けたトレーニング、即戦力への道!

2017.10.08

本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」があり、
技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自身が経営する企業の
事業拡大に必要な国家資格の取得など、様々な入学目的を持った学生が在学しています。

このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科、1学年あたりの定員を
20名とする少数精鋭で開講しています。また、土曜日・日曜日のみ通学で、平日の学科と同様に
2年間で卒業することができ、3つの国家資格(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・
化粧品総括製造販売責任者)を卒業と同時に全員が無試験で取得することができます。

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今日はI先生が担当する1年生の授業「統計工学」についてご紹介します。
分析化学者には正確に測定する技術も大切ですが、正しく結果を評価するために、測定で得られた
数値・データを適切に扱える知識も大切です。この科目では、前期に実験等の結果となるデータを
どのように取り扱うのかという基礎的なルール(平均値やばらつきの特徴を調べるなど)を学び、
後期は、実験データと理論値や別のデータとを比較し、客観的にデータを評価する手法を学びます。

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入学時は初歩的な内容から学習をスタートして、徐々にその授業内容もレベルアップしていきます。
上の写真にあるプリント「授業シート」が毎回の授業で配布されます。どのような項目を学ぶのか、
それぞれの項目における重要ポイントは何かをまとめ、その日の授業内容を理解できたかどうかを
確認できるように演習問題等を掲載していますので、効率的に勉強を進めるためのツールとしても
活用できます。そして授業で学んだ内容を実験の中ですぐに活用することによって確実にスキルが
身に付いていきます。授業と実験を繰り返すこと自体が、実務に向けたトレーニングになるのです。

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2年生が卒業研究のデータについて指導担当のM先生とミーティングしていましたが、これまでに
学んできた内容を活かし、自分たちの感覚ではなく、正しい手法でデータを取り扱うことができる
ようになってきました。

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実験データは、その取り扱い方を間違えてしまうと、全く意味のない数字へと変化してしまいます。
化学分析の技術を修得し、実際に分析データが出せるようになっても、このプロセスができてこそ
一人前の分析化学者。企業の現場で即戦力となるために、授業で学んだ内容を実験の中で実践して
少しずつ慣れていってほしいと思います。

by あずみ

※明日は祝日(体育の日)でブログの更新はありません。
 次回のブログの更新は10月10日(火)です。お楽しみに!