2017.10.16
本校では、1年生のうちに分析化学の基礎を学び、
実験器具や分析装置の扱い方などの実験技術を身に付けます。
そして、2年生になると各学科の専門的な実験を前期で行い、
それらの集大成として、後期に少人数の班に分かれて
卒業研究を行います。
実験室を覗くと、資源分析化学科と有機テクノロジー学科の
学生たちが卒業研究に取り組んでいました!
(上の写真は、有機テクノロジー学科2年のMくんです)
Mくんの班では、DDS(ドラック・デリバリー・システム)と
呼ばれる、医薬品等に使われる技術の研究に取り組んでいます。
これは、温度やpHによって、医薬品から有効成分等を放出する
濃度や時間をコントロールできる手法です。
本校でも、長年、研究を進めている分野で、今年もMくんたちが
引き継いで頑張っています。
まだまだ試行錯誤の連続だということですが、
「分からないことも多いけど、何とか成功させたいです!」
と意気込みを話してくれました。頼もしいですね^^
そんなMくんは、歯科医療材料を扱う企業から内定をいただきました。
この企業では、歯科医療材料の他にも、知覚過敏抑制剤の開発を
されています。滋賀県にある企業で、海外にもパートナー会社を持ち、
特に、分析・研究開発にも力を入れておられます。
Mくんが学ぶ「有機化学」を活かせるというもの、進路決定の
決め手の一つだったとか。
Mくんが初めてこの企業を知ったのは、本校の学校行事の一つで、
卒業生を本校にお招きし、会社概要から業務内容について
ご講演いただく「化学実務駅伝」がきっかけでした。
(上の写真は行事当日の様子です)
当時から、「面白そうな企業」と思っていたようで、まさか、
自分が内定をいただけるとは!と驚いたようです。
学生生活をふりかえって、実験中心のカリキュラムだったからこそ、
実験から様々な「もの」「人」「自分」「先生」を
見つけることができた、と話してくれたMくん。
卒業後も、もっともっと成長を遂げて、立派な姿を後輩に見せて
欲しいと思います。頑張ってくださいね!
by ミジンコ