せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】実務のプロの直接指導で、現場で役立つ知識を身につけよう!

2017.10.29

化学分析には、ガラス器具と天秤などの簡単な機器を使って手作業で行う分析方法と、
天秤よりも複雑な機器を使って行う方法(機器分析)があります。
もちろん、手作業で行う分析方法にも機器分析にも様々な種類があり、機器の種類も
色々とあります。


本校には、平日に通学できない方を対象として、土曜日・日曜日のみの通学で化学分析を
じっくり学べる「分析化学応用学科」があります。この学科には、技術職への就職や転職、
現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な
国家資格の取得などの様々な入学目的を持った学生が在学しています。

このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、1学年あたり
の定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
さらに、土曜日・日曜日の通学で平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物
劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業
と同時に全員が取得することができます。


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これは本日の2年生の授業で非常勤講師のM先生が、X線を用いて物質の構造を解析
する機器で得られたデータの読み取り方を説明しているところです。

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M先生の順を追った説明に合わせて、学生も読み取り方の手順を1つ1つ確認しています。

非常勤講師のM先生は公的研究機関で企業との共同研究を数多く経験され、現在も公的
機関で技術コンサルタントを務めておられる機器分析のプロフェッショナルです。
それだけに、分析の現場で使える様々なノウハウを教えてくれます。

分析化学応用学科にはM先生以外にも実務経験豊富な講師がいるので、現場で役立つ知識
を学ぶことができ、さらには実務に関する相談もできます。

しかし、このような実務レベルのことを、いきなり学ぶわけではありません。
まずは機器の構造や原理といった基礎から学びます。

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こちらは本日の1年生の授業で、非常勤講師のI先生が高速液体クロマトグラフと呼ばれる、
分析の現場でとてもよく使われる機器の原理を説明しているところです。

分析化学応用学科では機器分析に関する授業が2年間に渡って行われるので、多種多様な
機器について構造や原理といった基礎からデータの読み取り方といった応用までじっくり
と学ぶことができます。

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この写真は2年生の授業でM先生が個別指導をしている様子です。練習問題を解いている
時や理解しづらい箇所では個別指導を行うこともあり、より深い理解へとつながります。
これは少人数制の分析化学応用学科だからこそできることで、この学科の魅力と言えます。

さらに、知識だけではなく技術も、2年間掛けて様々な機器を何度も使うことで覚えること
ができます。
まず、1年後期の機器分析化学実験で様々な機器を実際に使い、授業で学んだ構造や
原理を確かめ、取り扱い方を学びます。
その後、応用分析化学実験で河川水や食品、化粧品などの実試料の分析の仕方を学び、
2年後期の卒業研究でデータの取り扱い方も含めた高度な機器分析の能力を培います。


このように、分析化学応用学科には知識と技術を2年間掛けてじっくりと学ぶことができ、
分析の現場で即戦力となる人材へと成長できるカリキュラムがあります。
このカリキュラムと実務経験豊富な講師陣による授業や実験を存分に活用して、それぞれ
の入学目的を叶えてほしいと願っています。

by みなと