2017.11.14
卒業研究の中間発表に向けて、発表要旨が完成し、学生たちが
提出にきていました!
本校では、1年生は分析化学の基礎から学び、実験器具や分析装置の
取り扱い方を身につけます。
そして2年生からは学科ごとの専門的な授業・実験を経て卒業研究に
取り組みます。この卒業研究は、自分たちで研究計画を立て、データを
まとめ、発表し、卒業論文を書くという流れで進行します。
学生も、卒業研究を指導する教員も、これまでに学んできたことの
集大成として取り組んでいます。
そして、卒業成果は、毎年2月に「卒業研究発表会」として学校内外の
関係者に向けて発表を行います。総勢200名以上の聴講者を前にしての
発表は、本当に緊張します...。
上の写真は昨年度のは卒業研究発表会の模様です。
また、卒業研究の中では「中間発表」というものも行います。
これは、研究の方向性や進捗状況の確認、さらには新たなアドバイスを
もらうことができる機会です。
本校には、環境や有機化学、バイオテクノロジーや臨床検査等々、
多様な専門分野を持つ教員が在籍しています。それぞれの立場から、
取り組んでいる研究の内容について、意見交換を行うことができます。
また、一つの分野を突き詰めて研究をすると、どうしても視野が狭く
なってしまいがちです。その考え方が凝り固まらないようにする目的も
あります。
テノール先生と資料室で作業を行っていたのは、ドラッグデリバリー
システム(DDS)について研究している学生たちでした。
このDDSは、医薬品をゲル状のものの中に包みこんで生体に入れる
ことで、本当に効いて欲しい患部に到着して初めてゲルの中の医薬品が
放出されるという仕組みで、生体内の環境によってこのゲルを自在に
操れると、いろんな治療の可能性が見い出せるといったものです。
過去、数年にわたって卒業研究で取り扱われているテーマでもあります。
中間発表に向けた発表要旨や、スライドもほぼ完成に近づいたようで、
学生からも安堵の声が聞こえていました。
感想を聞いてみると、有機テクノロジー学科2年のMさんは
「これまでの先輩の研究成果をもとに、今年度も研究計画を立てました。
新しいことにも挑戦しながら、メンバーと協力しながら進めています。
発表に向けて、一人ではできないこともあるので、このメンバーがいて
くれて良かったと思っています。」
と話してくれました。
本校の卒業研究はグループで行います。
一人で作業を行うのとは事なり、歩幅を合わせなければならない事も
あります。ですが、それは社会人として必要とされる要素でもあり、
卒業研究を通して、そうしたコミュニケーション能力も養うことも
できるのです。
これから2月の本番に向けて、もう少し時間があります。
これまで以上にグループ内で話し合う機会も増えてくることでしょう。
チームワーク良く、納得のいく研究結果が得られるよう、教員も
全力で応援していきますね^^
by ミジンコ