2017.11.30
本校の学生は、授業や実験に取り組む傍ら、自主的に様々な課外活動に
取り組んでいます。
課外活動には、野球、テニス、サッカー、バスケなどのスポーツ系の
クラブや、e-Labo.(英語クラブ)、図書委員会、環境委員会、広報委員会、
スポーツ大会実行委員会、学園祭実行委員会など様々あります。
本日は、その内の一つである環境委員会の活動についてお伝えします。
環境委員会は学校周辺の清掃活動、実験室の実験器具の整理活動
などで活躍していますが、道頓堀川水質調査も行っています。
道頓堀川水質調査は、平成16年度から年に3回実施しており、
通算50回を超える本校の伝統的な課外活動のひとつです。
活動内容は、大阪のミナミと呼ばれる繁華街を流れている道頓堀川の
水質を調査することです。
道頓堀川は、阪神タイガースが優勝したときなどに多くの人が飛び込む
ことで有名ですが、その一方で飛び込みの賛否や水質問題の論争といった
問題も抱えています。
そこで、客観的にその是非について判断できる材料のひとつを広く提供
することを目的に本校では道頓堀川の水を採取し、微生物量や溶存酸素量
など様々な項目の測定を続けてきました。
調査結果は本校ホームページでも公開していますので、一度ご覧ください。[こちら]
水質調査は、採水の準備、道頓堀川での採水から始まり、一般細菌・
大腸菌群数の測定、MPN法による大腸菌群数の測定、BOD測定まで行います。
実は今日は調査の最終日で、BODの測定を行っていました。
BODとは微生物が水中の有機物を分解したときに消費する酸素量のことで、
河川の水質汚濁の指標のひとつとして知られています。
水質汚濁が進んでいると、水中では有機物の分解に酸素を多く消費するので、
この値が高いと川の水が汚れているということになります。
実験で身に付けた滴定操作に、意気込み満点です!
BOD測定を前に、やる気満々の表情!
1年生も入学から8ヶ月ほどが経過し、授業や実験を通して
基礎はしっかりと身に付いています。そのため、自信をもって滴定の
操作に取り組んでいます。
1年生からは
「将来水質関係の仕事に就きたいと考えているので、参加しました。
実験で習った滴定の操作も復習できてよかったです。」
と授業以外の時間も有効に活用しているようでした。
今回初めて参加する1年生もいるため、先輩となる2年生が調査の方法を
助言している姿も見受けられました。
学年や学科を問わずにひとつのことに取り組むことは、課外活動の
よいところですね。
次年度は1年生が中心となって進めていくことになります。
2年生は
「昨年、先輩から教わった操作方法や注意事項を1年生に伝えました。
これからもこの調査が続いてほしいと思います!」
と1年間でずいぶん成長したことがわかるコメントをくれました。
2年生は2年間の集大成として、また1年生は次年度を見据えて取り組んだ
数日間の水質調査でした。
今回の調査結果もデータを解析した後、本校のHPで公開します。
お楽しみに!
By かもみーる