2017.12.01
今日は、1年生の定量分析実験の様子を紹介します。
「定量分析」とは、物質の中にある成分が
「どれだけ」入っているかを分析することです。
例えば、食品中に含まれている栄養分や水質や土壌の分析など、
分析化学の技術の中でも基本中の基本のもので、
その技術を身に付ける実験です。
写真は、定量分析実験をしていた学生達です。
こちらのグループは、「滴定」という操作を行い、
液体中の成分を分析していました。
この実験の特徴は、「色の変化が多い」ことです。
色を見極めるために、1滴の操作で実験を終了させる
とても細かな技術が必要となる実験です。
この色が・・・、
こう変わる!
何度も繰り返し、納得のいくデータがでるまで学生達は頑張っていました。
さて、上の写真は、1年 生命バイオ分析学科のK君とT君です。
2人は、「るつぼ」という実験器具を使って、
液体中に含まれる「鉄」の分析をしていました。
この実験は、「重量分析」と言い、目的物質の量を分析装置を使わずに、
その物の重さを電子天秤で量ることで調べていく、という分析手法です。
上の写真は、高温で「るつぼ」の中の鉄を加熱している様子です。
滴定だけでなく、このような実験技術も身に付けていきます。
K君とT君が、定量分析実験の感想を話してくれました。
「9月から後期の実験が始まり、何度も繰り返して学べたので
滴定操作は慣れてきました。でもデータにばらつきがでることもあり、
そういう時は、どうしてだろうと頭を悩ませましたが、
色の変化だけでなく、そうやって考えることも、
実験の楽しさの一つです。
今回も、初めての実験操作ですが、楽しくて
自分たちにもできることが増えているなあと、
ちょっと嬉しくなりました。」
と語ってくれまいた。
実験技術の習得は、難しいところも沢山あります。
しかし、分析化学は、目で見て色の変化を感じたり、
鼻でにおいを嗅ぎ判断するなど、体感する操作が沢山あります。
技術だけでなくこれからも「五感」で技術を習得していってください。
byせんぱい