2017.12.23
プロになるなら、プロに教わるのが一番! 土曜日・日曜日開講の分析化学応用学科には、
分析化学の実務経験豊富な講師陣が揃っています。そこで、本日授業担当のあった3名の
講師をご紹介します。
はじめに、分析化学応用学科についてご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
写真に写るH先生は大手塗料メーカーで分析部門を立ち上げ、さらに後進の指導にあたる
など40年間にわたり化学分析に携わってこられた、化学分析のプロフェッショナルです。
写真は1年生の化学分析法IIの授業です。
化学分析法の授業では1年前期の「化学分析法I」から2年後期の「化学分析法IV」まで、
大きく4つに分けて、化学分析の初歩から実務までを段階的かつ網羅的に学びます。
1年生では実験器具の名称や扱い方、ろ過や抽出といった基本的な実験操作について学び、
2年生では様々な試料に対する前処理の仕方や分析結果の読み取り方など、より実務的な
内容について学びます。
こちらに写るM先生は公的研究機関で企業との共同研究を数多く経験され、現在も公的
機関で技術コンサルタントを務めておられる機器分析のプロフェッショナルです。
分析化学応用学科では、実験技術も初歩から実務まで段階的に修得できるカリキュラムと
なっています。
基礎化学実験や定性・定量分析実験で器具の扱い方や基本の実験操作、機器分析化学実験
で分析機器の操作方法といった基礎を学びます。次に、応用分析化学実験で様々な分野の
実試料を用いた応用的・実務的な実験技術を学びます。そして、卒業研究で、さらに実務
能力の向上を図ります。
M先生は授業だけではなく、卒業研究をはじめとする2年生の実験も担当しておられ、
授業と実験の両方を通して、現場で役立つ分析技術のノウハウを教えてくださっています。
上の写真のT先生は薬科大学で長年教鞭を取られ、学長まで務められた方で、生体試料中
の微量元素分析などを行ってこられた、医薬品・生体試料分析のプロフェッショナルです。
上でも述べたように、2年間の課程を終えると、化粧品製造・販売に関わる国家資格が
卒業と同時に無試験で取得できるため、この資格の取得を目的に入学する方もおられます。
また、医薬品・化粧品分野への就職・転職を目的に入学される方もおられます。
そこで、T先生には医薬品や化粧品の分析はもちろんのこと、開発や販売に関することも
含めた網羅的な内容の授業を担当していただいています。
本日の授業はシャンプーなどの洗浄成分である界面活性剤、基礎化粧品であるクリームや
乳液の基本的性質といった化粧品に関する内容でした。
このように、初歩から実務まで無理なく段階的に学ぶことができ、さらに実務経験豊富な
講師から実務に通じる、現場で役立つ内容を学べたり、実務に関する相談ができたりする
ことも分析化学応用学科の魅力です。
学生たちには是非、多彩な講師が揃う分析化学応用学科の特徴を存分に活かし、分析化学
のプロフェッショナルとなって、それぞれの入学目的を叶えてほしいと思います。
by みなと