2018.02.18
今日は、本校カリキュラムの特徴の一つ、「授業と実験のつながり」についてご紹介します。
本校では、社会人や大学生など、平日に通学できない方を対象とした、土曜日・日曜日開講の
「分析化学応用学科」を設置し、技術職への就職・転職、現職でのキャリアアップ、勤務先や
自身が経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得など、多様なニーズに対応しています。
週末のみの開講ですが、2年間の通学で卒業が可能で、卒業と同時に無試験で3つの国家資格
(毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者)を全員が取得
できることは平日開講の学科と同様です。ただ、学生がこの学科での学習内容を活かしたいと
考えている職業分野は、環境・材料・食品・医薬品・バイオ・化粧品・有機合成...等と幅広く、
それらの業界ニーズにも対応するために、入学定員を20名として少数精鋭で開講しています。
2年生の「医薬・化粧品概論」の授業を少し覗いてみました。授業を担当しているのはC先生。
C先生の専門は製薬化学で、過去には薬科大学の学長を務め、現在も研究者及び教育者として
一線で活躍している先生です。医薬品や化粧品分野は言うまでもありませんが、幅広い業界に
就職・転職などができるよう、実務経験の豊富な先生が直接指導する機会が少なくありません。
過去のブログでも一部の先生について紹介していますので、その様子は以下からご覧ください。
2017.07.30 企業現場・研究現場の第一線を知る講師
今日の授業では、化粧品の成分である「紫外線防止剤」に関する説明でした。市販されている
商品を実際に手にし、成分表示を確認しながら各成分の目的や機能について復習をしています。
2年生は1年次から、授業で関連する知識を身に付け、実験で化粧品を実際に分析するための
技術を修得してきました。入学時は化学の初心者であっても、授業→実験→授業...と繰り返し、
気が付けば卒業するまでに、どの業界においても即戦力となれるレベルに成長していきます。
先日のブログで1年生がこの「紫外線防止剤」について分析し、実務の一端を経験する様子を
取り上げました(その様子は以下からご覧ください)。この実験も、そのプロセスの一つです。
2018.01.21 化粧品の品質管理実務を実験でイメージ!
授業後、2年生のSさん(上の写真・1枚目の写真)は次のように話していました。
『機器分析法の授業で分析機器「高速液体クロマトグラフ(HPLC)」について学び、
実験で実際にHPLCを使って理解を深めました。実験で測定した紫外線防止剤に
ついて、この授業で詳しく知ることができました。授業と実験は補い合いながら
進んでいくので、どんどん理解が深まり、化学に対する自信にもつながりました。
2年間で修得した知識と技術、そして自信を今後の仕事に活かしていきたいです。』
土日学科の今年度の授業も次の週末を残すのみとなりました。1年生は2年次に向けての復習を、
2年生は本校での総まとめに、しっかりと取り組んでくださいね!
by あずみ