2018.02.21
今日は、八尾市立曙川南中学校へ出張実験会に行きましたので
その様子をお伝えします。
本校では、高校生を対象にした実験会が多いのですが、
今回は、中学生のみなさんにお会いしました。
お借りしたのは理科の実験室で、医療をテーマにした実験を行いました。
実は、同じ八尾市内の中学校には何度か訪問させていただいています。
(その時の様子はこちら)
そういったご縁が今日の実験会に繋がって実現しました。
今回の出張実験会は、曙川南中学校の先生からお声掛けをいただき、同校では初めての
実施となりました。
目的は職業体験だったため、生徒のみなさんには2つの実験を通して
地味かもしれないけれど見えないところで活躍している"地味にスゴい!"
分析化学者を体験していただきました。
1つ目の実験は、「ビタミンCでマジック!」でした。
ボトルに入れた茶色の溶液が、一瞬で色を変えるマジックのような化学実験です。
マジックの種となるビタミンCをボトルに加えて振りました。
一瞬で色が変わると、実験室のそこここで「わあっ!」という歓声があがりました。
ビタミンCが含まれていると、色が変わることを使って、
お茶、お酢、お菓子の中にビタミンCが含まれているか確認しました。
「どんな結果になるのかな?」と興味深々な様子です。
予想を実験によって検証し結果を考察すると、
生徒さんたちは興味深そうに実験を進めていました。
2つ目の実験では、「ヨウ素デンプン反応」を使った実験でした。
ジャガイモの断片にヨウ素液をつけると、紫色に変わる実験は、
小学校の実験で経験しているはずです。
納豆などに含まれるアミラーゼという酵素は、
ジャガイモなどに含まれているでんぷんを切る力を持っています。
そこで、この酵素の力を使って、文字や絵を書きました。
みなさん思い思いに作品を仕上げていました。
生徒さんの作品を一部、ご紹介します。
最後に、生徒さんが書いてくれたアンケートを一部原文のまま抜粋して紹介します。
「学校ではできない経験ができ、貴重な経験ができてよかったです」
「家でもできそうなので試してみたいと思います」
「化学反応を見るのは好きなので、楽しく、感激しました」
「わかりやすく、身近にあるものででき面白かった」
「とても科学を楽しく学べました」
など、このコメントからも今日の機会を楽しんでいただけたことがわかり、
私たち教員も嬉しくなりました。
体験していただいた実験では、
見えないビタミンCを検出したり、秘密の文字や絵が浮き出したりしました。
分析化学が、見えないものを見えるようにする技術であることを実験の中で
知っていただけたのではないでしょうか。
また縁の下の力持ちである、分析化学を身近に感じていただける機会となり、
生徒さんが将来の仕事を考えるきっかけの一つになればと思います。
八尾市立曙川南中学校の皆さん、今日は本当にありがとうございました!
By かもみーる