2018.02.24
「分析化学応用学科」は、平日の学科には通学できない方を対象とした週末(土曜・日曜)開講の学科です。
在籍している学生は、高校卒業後すぐに入学する方はもちろん、大学とのダブルスクールや
現在企業に勤めている社会人の方、事業拡大を考えている経営層の方も入学しています。
学年定員20名の少数精鋭で開講していますので、学生一人一人に合った指導を行っています。
今日も授業中に学生からたくさんの質問を受けました。
その質問の内容は、
「化学反応に関係する内容」
「働いている企業で扱っている素材に関する内容」
「働いている企業で行っている分離操作の手法」
など、学生のバックグラウンドによりその内容は様々です。
大学などの大人数での授業では、そういった内容を質問することは難しいですが、
分析化学応用学科の場合は少数精鋭で開講しているので、
授業中に質問しやすい雰囲気になっています。
また、授業をしている教員にとっても質問があることで、
質問された内容を踏み込んで説明することができるので、
授業の充実度を高めることができ、教員にもメリットがあります。
さて、本校で学ぶ分析化学の知識と技術が活かされている分野はとても広いです。
そのため、平日に通学する学科では「環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成など」
を学科毎に分けて専門的な内容を指導しています。
しかしながら、分析化学応用学科では、これらの専門的知識を総合的に学ぶことができ、
多種多様な分野に応用の利く人材の育成を行っています。
平日に通学する学科の専門的内容を2年間で学ぶわけですが、
入学してからすぐに専門的な内容を学ぶのではなく、
基礎からじっくりと学ぶことができるカリキュラムになっています。
化学初心者の人にとってもハードルは低くなっています。
卒業と同時に取得できる資格も平日に通学する学科と同じです。
・毒物劇物取扱責任者
・化粧品製造業責任技術者
・化粧品総括製造販売責任者
本日、最終授業が行われた科目の1つにH先生が担当されている
「化学分析法Ⅱ」があります。
この科目は、化学分析法Ⅰ~Ⅳの4部構成になっており、
1年生では化学分析法Ⅱまでを修得し、2年生で化学分析法Ⅲ、Ⅳを修得します。
1年生の時は、実験器具の名称や扱い方から始まり、
ろ過や抽出などの基本的な実験操作について授業が行われます。
2年生では様々な試料に対する前処理の方法や分析結果の読み取り方など、
実践的な内容について授業が行われます。
授業後、1年生に感想を聞くと
「化学を学ぶのは高校卒業以来、ずいぶんと間があるので、入学当初は不安でした。」
「しかし、全ての授業や実験が基礎から始まるカリキュラムなので、
高校生の時に学んだ化学の復習にもなりました。」
「そして、実験を通じて授業で学んだ内容の理解を深めることができました。」
「4月からは2年生になりますが、企業で役立つ知識と技術を身につけたいです。」
と言っていました。
↑学生からの質問に答えているH先生です。
↓その様子を見ている学生も真剣な眼差しです。
また、他の学生は
「授業中に色々と質問することができるので、今、働いている企業でも役立つ知識を毎週、得られています。」
「平日働いて、土曜日、日曜日に登校するのはしんどいと思っていましたが、
こんな機会を持つことができて幸せです。」
と言っていました。
明日で平成29年度の分析化学応用学科の授業も最後です。
明日は学生みなさんの笑顔で締めくくりましょう。
by バッテン