2018.06.20
今日は「化学実務駅伝」の様子をお伝えします。
「化学実務駅伝」とは、本校で実施している就職関連行事の一つです。
これは本校の卒業生を含む分析化学に携わる技術者を企業から
お招きし、分析化学者として企業で働くことついて講演いただくものです。
現場で活躍される技術者の声を聞くことによって、
学生たちは普段から学んでいることがどのような意味を持つのかを
知ることのできる貴重な時間となります。
毎年、年に3回実施しており、今回で通算44回目の実施となりました。
今回は「株式会社MCエバテック」より、
総務部のK様(左端)と、卒業生4名(中央4名)にお越しいただきました。
下の写真は、講演後に ぽてと先生(右端)と撮らせていただいた集合写真です。
現在、株式会社MCエバテックでは、分析業務を中心に事業を展開されており、
物質、液体、気体などの幅広い依頼分析に対応できる分析機器と
設備を所有されています。つまり分析職に就きたいと考えている学生にとっては、
魅力的な企業であり、そこで活躍する先輩方は憧れる存在なのです。
下の写真は、講演中の様子です。
講演では、最初に全体的な事業内容についてK様からしていただきました。
その後、卒業生の方々が順に業務内容について詳しく説明いただきました。
卒業生のT様からは
「入社してからも分析化学について学ぶことはたくさんあります。
しかし、学生時代に勉強したことが土台となります。
在校生に対しては、勉強だけに専念できる時間は
今しかないので、悔いのないよう毎日を過ごして下さい。」
とのメッセージをいただきました。
また、卒業生のH様からは
「企業の社員として最も大切なのは挨拶です。
報告、連絡、相談は常に意識して下さい。
一方、休暇は有意義に使って、新しいことに興味を持つことも大切です。」
とのメッセージをいただきました。
最後に、本校の卒業生で今年4月に採用されたK様(上の写真右端)からは
「毎日が勉強ですが、興味を持って仕事に取り組んでいます。」
と力強く話されました。
また、この企業に応募した理由について質問を受けると、
「学校の行事でこの企業の見学に行ったとき、たくさんの分析機器を
見させてもらい、とても魅力的だったからです。」
と話して下さりました。
社会人経験を経て本校に入学した頃のK様は、化学や分析の知識・技術は
全くなく、イチからのスタートでした。分析技術を身に付け、
新たなスタートを切りたいと考えていたK様は、コツコツと勉強に励み、
分からないことは先生に質問をしながら知識と技術を身に付け
今は分析のプロとして活躍されています。
その姿を見て、自分もできると感じた学生は多くいたと思います。
講演後、学生はグループに分かれてディスカッションを行いました。
「社会人に取って必要なもの」について考えました。
挨拶や報告(ホウ)・連絡(レン)・相談(ソウ)の大切さは
よく分かってくれたと思いますが、社会人になってからも学び続ける姿勢が
最も大切かもしれません。
本日、現場で活躍されている分析化学に携わる技術者の声を聞けたことは
学生にとって大きな刺激となったことでしょう。
ご講演いただいた株式会社MCエバテックの皆さま、
本当にありがとうございました。
By くるくま