2018.06.02
「分析化学応用学科」では、実験前のガイダンスで、操作方法や要点を学べるので、
化学初心者の方でも、安心して実験に臨めます。
まずは、化学をこれまで詳しく学んでいない方や勉強から少し離れていた方でも
安心して実験や授業に取り組むことができる「分析化学応用学科」についてご紹介します。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・有機合成等
の専門分野を総合的に学ぶことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科・コースと同様に2年間で卒業でき、
3つの国家資格(毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、
化粧品総括製造販売責任者の国家資格)
を卒業と同時に無試験で取得することが可能です。
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
この学科は学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
今日、1年生は明日から始まる実験のガイダンス日でした。
本校に入学する学生は、これまで化学を本格的に学ぶ機会がなかった学生がほとんどです。
そのため、そのような学生たちが、安心して実験に取り組むことができるように事前に
「実験ガイダンス」を必ず実施しています。
この実験ガイダンスでは、実験を行う目的、実験の概要、実験方法、
そして実験を通してどのような技術が身につくのかといった説明を聞くことができます。
我々教員は、実験で使う機器や器具を実際に学生たちの前で見せながら説明を行い、
実験がよりイメージしやすいよう工夫をしています。
上の写真は、私しろいるかが、溶液のpHを測定するpHメーターの原理と
その取り扱い方について説明している様子です。
また、本校の卒業生で実験指導歴が長いM木先生は、
解熱鎮痛薬として有名な商品を手にしながら説明をしています(上の写真)。
1年生は後日、この医薬品の主成分であるアスピリンを合成する実験にチャレンジします。
このように、実験に関係する機器、器具、商品などを事前に見ながら
説明を聞くことができるので、化学初心者方も興味を持って実験の予習を行うことができます。
また、実験に対する理解も深まるため、実験をスムーズに始められるようになります。
実験ガイダンス中や実験ガイダンス終了後も、
疑問に思った点を学生たちは、積極的に質問していました。
M木先生は、本校の学生であった時の経験を活かして、学生の視点も踏まえ
ながら、指導されています(上の写真)。
このように、少数精鋭で行われている「分析化学応用学科」では、
化学初心者の方でもスムーズに技術や知識を吸収できる環境が整っています。
1年生に実験ガイダンスの感想を聞いてみると、
「実験ガイダンスのおかげで、明日ある実験のイメージがよくつかめました。
明日の実験がすごく楽しみになりました!」
「毎回、実験の質問に丁寧にわかりやすく親身になって答えて下さるので、
とても質問しやすく、助かっています。」
と答えてくれました。
学生の皆さん、明日は今日の実験ガイダンスで説明した実験が待っています。
しっかり明日の準備をして、我々教員と二人三脚で実験にチャレンジしていきましょう!
By しろいるか