2018.06.08
今日は、1年生の実験の様子を紹介します。
週に2回ある実験日の内、今日は「基礎化学実験」の時間でした。
基本的な器具や試薬の扱いから、実験を行う上で大切な考え方や
実験データの取り扱い方などを学びます。
普段なら実験室で白衣を着て実験をするのですが、
今日は少し様子が違います。
下の写真。学生がいるのは実験室でなく、教室です。
何をしているのかと言うと、
これまでの実験データをまとめたレポートを作成しているのです。
将来、分析の仕事に就くと、
分析だけで仕事が終わることはありません。
必ず、分析結果を誰かに報告することになります。
その分析結果を報告する際にも、いくつかのルールがあります。
このルールを学生たちは実験レポートの作成を通して
基礎から学び、身に付けていきます。
とは言っても、「実験レポート作成は初めて行う」という学生がほとんどです。
分からない点もあれば、難しいと感じることもあります。
そのため、一度提出されたレポートを担当の先生が確認し、
修正すべき点や、もう少し考えて欲しい点などを添削し、
学生に返します。
最初の写真の学生たちは、この添削を受けた実験レポートの修正を、
今日の実験時間を使って行っていたのです。
この時間を通して、学生は実験レポートの基本的な書き方を
身に付けることができます。
また、下の写真のように、実験レポートを前にして、
先生と個別に結果について話し合うことで、実験結果の意味や考察内容を
より深く理解するのです。
下の写真は、くるくま先生(左)と1年生のHくん(右)です。
実験好きな学生たちにとって、白衣を着ない実験時間は
少し物足りないところもあるでしょうが、
これも身に付けておくべき大切なことです。
既に、立派な分析技術者となった先輩たちも、
同じ道を通ってきました。
今日もまた1つ分析技術者となる上で必要な能力を身に付けた1年生!
まだまだ学ぶことはたくさんありますが、
一歩ずつ着実に前に進んでいきましょう!
By ぽてと