2018.06.23
本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、化学分析の知識・技術を
修得することができ、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・
医薬品・化粧品・有機合成等の専門分野を総合的に学ことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科・コースと同様に2年間で卒業でき、
毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、化粧品総括製造販売責任者
の国家資格を卒業と同時に無試験で取得することが可能です。
「分析化学応用学科」では、少数精鋭で目の行き届いた実験や講義が
行われています。そのため、化学をこれまで詳しく学んでいない方や
勉強から少し離れていた社会人の方でも安心して
実験や授業を受けることができます。
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
今日は、分析化学応用学科の1年生は、初めての「レポート日」でした。
レポート日とは、学生がこれまでに提出した実験レポートを
実験担当の先生に添削してもらい、修正を行うことで、
実験レポート作成能力の向上を図るとても大切な日のことです。
大学などでは、実験レポートは提出してそのままということが多いですが、
本校では、学生たちに実験レポートの書き方のコツをしっかり
身につけてもらい、実験結果の考察についてもより深く理解して
もらうためにレポート日を設けています。
まず、M木先生(上の写真右奥)から全体に共通した実験レポートを書く上での
注意点の説明がありました。
M木先生は、本校の卒業生で、講師歴が長く、実験に精通しているため、
学生たちが、実験レポートを書く際に困るところや間違えやすいところを
よく分かっていらっしゃいます。
M木先生は、実験レポート作成時の注意点について、
レポートを書くコツと共にとても丁寧に説明していました。
また、全体の説明の後は、個別に実験レポートの添削を行います(上の写真)。
学生たちは、疑問に思うことを先生に質問し、納得がいくまで先生と話し合っていました。
このように分析化学応用学科では、教員と学生との距離が近く
学生たちがとても質問しやすい環境が整っています。
1年生に初めてのレポート添削の感想を聞いてみると、
「実験レポートを書くのは初めてでしたが、時間をかけて丁寧に添削してもらえたので、
実験レポートを書くコツがよく分かりました。質問もたくさんできたので、
とても充実した時間でした。今日教えていただいたことを次に活かしていきたいと思います。」
「実験レポートの書き方だけでなく、実験結果をもう一度先生と一緒に
考察できたことがとても良かったです。これまでの実験の復習にもなったので、
レポート日があってとても助かりました。」
といった感想を聞くことができました。
このように、一人に対してじっくりと時間をかけ、
きめ細かい指導を行い、週末の2日間でも
2年間で分析化学者として大きく成長することができます。
学生の皆さん、今日のレポート日で得たことを大切にして、
相手に実験内容が伝わるようなわかりやすい実験レポート作成を目指してください。
皆さんの成長を楽しみにしていますね!
By しろいるか