2018.06.24
土曜日・日曜日のみの通学で良い「分析化学応用学科」では、化学だけではなく、バイオ
技術も本格的に修得することができます。
本日の実験では、DNAや細菌を用いた実験テーマに取り組みました。
写真はDNAをサイズごとに分ける電気泳動という分析方法を行っているところです。
化学分析の技術だけではなく、バイオ技術も修得できる分析化学応用学科について、まずは
ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、平日の
学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術
者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得することができる
「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な入学目的を持った
学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、1学年
あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
前回の実験で抽出したホウレン草のDNAを用いて、本日の実験ではDNAを増やす方法
(PCR法)と、DNAの大きさを調べる方法(電気泳動)について、学びました。
さらに、細菌学的検査として、今回は抗生剤の性能評価を行う実験(ハロー試験)も
行いました。
前回作製した寒天培地に大腸菌を塗布しているところです。
この後、円盤状の小さなろ紙を置き、そこに抗生剤を浸み込ませて、培養します。
そうすると、下のように抗生剤が効いたところは大腸菌が生えないので、丸く現れます。
そこで、写真のように抗生剤の効果が表れたところ(阻止円)の大きさを計ります。
分析化学応用学科には、平日に通うことが難しい方が、様々な目的で入学されます。
その中には、バイオ分野への就職・転職を希望している学生もいます。
そこで、分析化学応用学科では、このような本格的なバイオ実験も行い、バイオ技術
の修得も可能なカリキュラムとなっているのです。
現在の分析化学応用学科の2年生も入学目的は様々ですし、就職・転職希望学生も
希望分野は色々ですが、実験を通して、新しい技術を学ぶことは楽しいことなので、
興味津々といった雰囲気で、実験に取り組んでいました。
技術は、思いがけないところで役に立つことがあるので、これからの実験でも、新しい技術
をどんどん吸収していってほしいと思います。
by みなと