2018.07.15
分析化学応用学科では授業、実験ガイダンス、実験の3ステップで、着実に技術が修得
できるカリキュラムとなっています。
座学である授業では分析機器の測定原理や装置構成を、実験ガイダンスでは実験方法や
操作上の注意点などより実践的なこと学び、そして実験で実際に操作することで技術を
修得していきます。
まずは、このような授業と実験の相乗効果で、着実に技術が修得できる分析化学応用学科
について、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品
製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が
取得することができる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
本日、分析化学応用学科の1年生は機器分析化学実験の実験ガイダンスを受けました。
教室で実験の目的や操作手順などについて説明を聞いた後は、実際の機器を見ながら、
装置の構造を確認し、実際に操作する上での注意点などの説明を受けました。
写真に写る機器は原子吸光光度計という金属元素を測定できる装置です。
学生たちは、初めて見る機器に興味津々の様子で、実験担当講師のM先生の説明を
真剣に聞いています。
実験ガイダンスは主に教室で行いますが、ガイダンスの途中で機器の実物を見ることで、
実験操作や注意点などがより具体的にイメージできるので、技術や知識への理解が一層
深まります。
このように実際の機器を見ながらガイダンスを受けられるのも、少人数制の分析化学応用
学科の魅力です。
さらに、本日の午前中には機器分析法の授業で、ちょうど原子吸光光度計の測定原理や
装置構成について学んだところでした。
非常勤講師のI先生が、この機器特有の光源について説明しているところです。
このように、授業と実験がほぼ並行して進むことで、学んだことを実践して確かめられる
ので、着実に技術が身に付きます。
また、機器分析化学実験を通して機器の基本的な操作方法などを学んだ後は、応用力を
培う実験でも機器を扱うことで、操作に慣れていきます。
つまり、1年生の時から様々な分析機器を実際に操作することができるだけではなく、
色々な実験で繰り返し機器に触れることで確実に技術を磨いていくことができるのです。
ガイダンスを終えた学生に声を掛けると
『授業ではなかなかイメージできなかった機器が、実物を見たことで理解が深まりました。
おかげで、機器分析の実験に対する不安も解消できました。実験の前に必ずガイダンスが
あるので、化学初心者でも安心して実験に臨めるので助かっています。』
『元々機械に興味があったので、本日、分析機器の実物を見ることができて、分析機器に
も興味が湧きました。実験が楽しみです。』
と話してくれました。
次回の機器分析化学実験からは早速、機器を使って実験を行っていきます。
分析の現場で汎用されている分析機器について、実験で積極的に操作することで、
着実に技術を修得していってくださいね。
by みなと
明日は国民の休日(海の日)のため、学校はお休みです。
次回のブログ更新は7月17日(火)です。お楽しみに!!