2018.09.08
本校では、平日には通学できない社会人や 大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の 「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・ 化粧品・有機合成等についての
専門分野を 総合的に学ぶことができます。
また、週末だけの通学ですが、平日の学科と同様に
2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、
化粧品総括製造販売責任者の国家資格を
卒業と同時に無試験で取得することが可能です。
この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、このコースは
学年定員20名の少数精鋭で開講しています。
今日、2年生は「卒業研究」に取り組んでいました。
分析化学応用学科2年Uさん(上の写真)が、手にもっている溶液は、
Uさんがこれまでの卒業研究で様々な工夫をして調整したものです。
Uさんに話を聞いてみました。
「入学してから、色々な専門分野の実験をたくさんして、
実験操作技術の自信がつきました。講義でも色々な
専門分野の幅広い知識を知ることができたので、
卒業研究では工夫をして実験に取り組むことができています。
卒業研究はとても楽しいですし、いい結果を出せると思います!」
と笑顔で答えてくれました。
また、分析化学応用学科2年のHさん(上の写真)は、
お酒や香水といった気体になりやすい試料の分析ができる
ガスクロマトグラフという分析機器を使って、
調整した試料を測定していました。
HさんもUさんと同様、この分析機器で測定する前に、
様々な工夫をして、試行錯誤しながら
測定用の試料調製をしていました。
Hさんにも話を聞いてみると、
「今日は、ちゃんと実験結果が出たので安心しました。
試料調製は、はじめはなかなかうまくいきませんでしたが、
色々工夫してきた成果が出てとてもうれしいです!
この学校に入学してから色々な面で成長していると感じています。」
と話してくれました。
こちらは、分析化学応用学科2年のIさんが分析機器で
得られたデータを解析しているところです(上の写真)。
2年生にもなると、このように分析機器の操作方法だけでなく、
データ解析も行う力が身に付いています。
学生たちの成長には、私しろいるかも驚かされます。
また、1年生は「定性・定量分析実験」に取り組んでいました。
今回は、酸化還元滴定を行いました。
この酸化還元滴定の実験は、水質検査で用いられる
COD(化学的酸素要求量)の測定の技術にも関連が深い実験で、
学生たちはみんな興味を持って実験に取り組んでいました。
分析化学応用学科1年のTさん(上の写真)に
今日の実験の感想を聞いてみると、
「今日は実験結果の誤差がほとんどなく、
とてもうれしかったです。今日の実験で、実験技術が
上達しているのを実感しました。これから、
どんどん実験の経験を重ねて、先輩たちのように
テキパキ実験ができるようになることが目標です!」
といった感想を聞かせてくれました。
このように、2年生・1年生たちは、卒業研究や普段の実験を通して、
自分自身の成長を感じ、自信をつけてくれているようです。
我々教員も、皆さんのこれからのさらなる成長をとても楽しみにしています。
応援しています!
By しろいるか