2018.09.16
分析化学応用学科では、様々な入学目的を持った学生に合わせて、化学だけではなく、
バイオテクノロジーについても学べます。
こちらの写真は1年生前期開講の科目1つ「バイオテクノロジー総論」の授業の様子です。
この科目の本年度の授業は本日が最後でしたので、授業で学んだ知識を活かして受験可能
な資格(中級バイオ技術者認定試験)を紹介し、過去問を解きながら、授業の復習を行い
ました。
バイオテクノロジーと化学、一見、あまり関係がないように思われるかもしれません。
しかし、例えばDNAは核酸という化学物質でできているように、バイオテクノロジーで
扱う生命現象や技術も、その基礎には化学があります。そのため、本校では基礎となる
化学と、それを活用したバイオテクノロジーの両方を学ぶことで、化学とバイオに精通
したマルチな分析化学者を育てています。
まずは、このような特徴を持つ分析化学応用学科について、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
上で述べたように、土曜日・日曜日を活用して学ぶ分析化学応用学科の学生のニーズは、
入学目的も多彩ですが、就職や転職を目的とする学生が希望する分野も様々です。
そこで、分析化学応用学科では、平日開講の5つの学科(環境分析学科、資源分析化学科、
生命バイオ分析学科、健康化学分析学科、有機テクノロジー学科)の専門科目を広く取り
入れており、様々な希望に応えられるカリキュラムになっています。
例えば、環境化学や材料分析化学、食品分析化学、医薬・化粧品概論、有機構造解析
といった化学系の科目だけではなく、バイオテクノロジー総論といったバイオ系の科目
もあります。
こちらは2年生前期に行うバイオテクノロジーに関連する実験の様子です。
試料中に含まれているDNAをサイズごとに分ける電気泳動という技術を修得している
ところです。
このように、分析化学応用学科では、バイオテクノロジーの知識だけではなく、技術も
学べます。
授業を終えた学生に感想を聞くと
『バイオテクノロジーを学ぶのは初めてだったのですが、体の仕組み、医薬品、病気など
との関係も話してくださったので、とても楽しく、バイオテクノロジーもおもしろいなと
思えるようになりました。』
『中級バイオ技術者認定試験をうけてみようかなと考えていたので、本日の授業で、
この授業を通して学んだ知識で過去問が解けるようになっていることが分かって、
うれしくなりました。ぜひ、資格試験にチャレンジしたいと思います。』
と話してくれました。
分析化学応用学科の授業・実験は資格試験の対策になっている科目も多くあります。
また、幅広い分野を学ぶことで、就職の選択肢も広がりますし、マルチに対応できる
分析化学のプロフェッショナルにもなれます。
これからも分析化学応用学科の特徴を活かして、将来の可能性をますます広げていって
くださいね。
by みなと
明日(9/17)は国民の祝日(敬老の日)で学校はお休みです。
次のブログの更新は9月18日(火)です。 お楽しみに!!