せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】工夫する楽しさを実感!~卒業研究~

2018.09.29

分析化学応用学科の卒業研究では実務経験豊富な教員の指導の下、
学生自らが考え、工夫しながら楽しく実験に取り組んでいます。

もちろん、急に卒業研究を行うわけではありません。
それまでにじっくりと化学分析の基礎と応用を学んだ上で、
その総仕上げとして、卒業研究に取り組みますので、
化学初心者の方でも安心です。

分析化学応用学科の実験は、1年次に化学分析の基本的な
実験技術や知識を学び、基礎力を培います。1年次後期から
2年次前期にかけて、様々な分野の専門的な実験を行い、
応用力を培います。

そして、その集大成として取り組むのが「卒業研究」です。
分析化学応用学科の卒業研究はチームで行います。
2年次前期にチーム分け、テーマ設定、実験計画の立案、
2年次後期に実験、成果発表、論文作成といった流れで、
1年間をかけて研究を進めていきます。
学生はこの卒業研究を通して、実践力を身につけ、実務につながる
技術と知識を養うことができます。

まずは、このような特徴のある「分析化学応用学科」についてご紹介します。
本校では、平日の学科には通学できない社会人や
大学生等を対象とした、週末(土曜・日曜)開講の
「分析化学応用学科」を設置しています。
土曜日・日曜日の時間を有効に活用することで、
化学分析の知識・技術を修得することができ、
平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・
有機合成等についての専門分野を総合的に学ぶことができます。

また、週末だけの通学ですが、平日の学科・コースと同様に
2年間で卒業でき、毒物劇物取扱責任者、化粧品製造業責任技術者、
化粧品総括製造販売責任者の国家資格を卒業と同時に
無試験で取得することが可能です。

この学科に在籍する学生は入学目的も様々です。
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
事業拡大を考えている経営層といった社会人の方、
就職活動を見据えて技術力を高める目的で大学生も入学しています。
こういった多様な目的に対応するために、
このコースは学年定員20名の少数精鋭で開講しています。

以前のブログ(こちらのページをご覧ください)でもお伝えしたように
分析化学応用学科の2年生は現在、卒業研究に取り組んでいます。
今日教室をのぞいてみると、何やら調べものをしている
学生がいました(下の写真)。

DSC_6601 (2).JPG

調べものをしていた分析化学応用学科2年のUさん(上の写真)は
化粧品についての研究を行っていますが、化粧品に関する文献を
調べて、何か卒業研究に活かせることはないか検討しているところでした。

Uさんは卒業研究を始めるようになってから、文献を調べる習慣がついたようで、
そこから得たヒントを元にいろいろ工夫をしているようです。
Uさんは、

 「文献を調べることで、いろいろな発想が出てくるので、
  それを実際に実験で確かめてみることがとても楽しいです!
  卒業研究をしていく中で、自分自身で工夫する大切さも
  分かりましたし、以前よりも成長できたと思います。」

と話してくれました。

DSC_6612 (2).JPG

Uさんは、文献から得た発想を早速試していました(上の写真)。
良い結果が出るといいですね!

DSC_6598 (2).JPG

こちらは、分析機器で得られたデータを卒業研究担当教員の
M井先生(上の写真手前)と一緒に解析しているところです。
このデータを出したのは、分析化学応用学科2年のHさん(上の写真奥)です。
HさんもUさんと同じ班のメンバーで化粧品についての研究を行っていますが、
文献やインターネットで調べたことを参考にしながら、
実験の際に工夫を何度も重ねて納得のいくデータを出そうとしています。

公的研究機関で勤務されていた経験のあるM井先生から鋭い指摘もあり、
HさんはM井先生のアドバイスも参考にしながら、実験の続きを行っていました。

このように経験豊富な先生から、いろいろなアドバイスを受けつつ、
自分自身で工夫を行って卒業研究ができるのは、
分析化学応用学科の大きな魅力となっています。
Hさんに今日の感想を聞いてみると、

 「卒業研究を通して自分自身で考え、工夫する力がついたように思います。
  先生もいろいろなアドバイスをしてくださるので、とても心強いですし、
  卒業研究が毎回楽しみです!」

と笑顔で答えてくれました。

卒業研究を通してどんどん成長を続けていく2年生の皆さんの姿が
とても頼もしく見えます。今後もいろいろな工夫を重ねて、
すばらしい卒業研究にしてください。応援しています!

By しろいるか