2018.10.06
昨日のブログで紹介したとおり、
本日、卒業研究で取り組んでいる「食虫植物」に関するテーマの成果を、
「全国工業専門学校協会第3回 学生成果報告会」にて、
発表してきました。
この報告会は、工業系の専門学校の様々な成果を
分野を問わず発表する報告会で、
生物に関するテーマで発表したのは本校のみでした。
そのテーマは、「食虫植物の消化液における酵素活性および抗菌性評価」です。
世界中に約400種類とも約600種類ともいわれている、食虫植物ですが、
なぜ、「虫を食べる=食虫」なのかというと、
普通の植物が育ちにくい栄養が少ない土地で、生育しているからです。
足りない栄養分を、昆虫などの小動物を罠にかけ、捕獲して栄養を摂ります。
小動物を取るための罠には、
「閉じ込め式」、「粘着式」や「落とし穴式」など、様々な種類があり、
そのうちの「落とし穴式」で小動物を取る「ウツボカズラ」という植物に注目しました。
ウツボカズラはポットのような捕虫器(虫を取る器)を持っており、
その中には消化液が入っています。
ウツボカズラの原産地に住んでいる人々は、その消化液を飲んでいるということで、
もしかしたら、身体にとって何らかの効果効能があるのではないかと考え、
今回は、
消化を助ける酵素があるのかないのか、
有害な菌類が増えるのを防ぐ抗菌性があるのかないのかなどを調べました。
直前の打合せ中。。
学生達は、発表直前まで打合せをして、大変緊張していましたが、
何とか無事に終わりました。
「生物」をテーマに発表したことや題材の珍しさから、
異なる色々な分野の学校の方々からも、
「大変面白い。ぜひ実用化できるようデータを集めて欲しい。」
「このまま継続して調べてもらって、来年もその成果を報告して欲しい。」
などなど、
暖かいお言葉もいただきました。
記念品贈呈後のインタビューの写真です。
最後の懇親会では他の学校の学生さんからも質問や感想をいただき、
学生同士も交流もあり、彼らにとってはとても良い経験になったと思います。
来年も発表できるよう継続して研究すると共に、
他のテーマでも報告ができるよう一生懸命取り組んでもらいたいと思います。
by ましおか