2018.10.16
今日は、卒業生が勤務する企業へ訪問し、その様子を取材してきました。
取材したのは、株式会社栄養・病理学研究所 で働く、
本校を3年前に卒業したMさんです。
下の写真は、取材中の様子です。
この取材の目的は、本校の卒業生が活躍する様子を
進学情報誌やホームページなどで紹介するためです。
こちらの企業では、大学医学部の研究室や、
病院などの医療機関から依頼を受けて、
「病理組織標本」というサンプルを作成されています。
「病理組織標本」を簡単に言えば、
臓器を薄く輪切りにスライスしたものです。
臓器の組織や、その細胞の状態を調べる際に作製して
直接、顕微鏡で観察したり、別の分析をするサンプルとして用い、
組織や細胞の状態を判断するために使われます。
この標本を綺麗に作製することが、その後の観察や分析結果にも
大きく影響します。
綺麗に観察ができれば、病気の進行状態がより明確に分かったり、
研究結果をはっきりと示すことができるため、
いろいろな病気の治療や医療研究などを影から支えているとも言えるのです。
下の写真は、「病理組織標本」を作製する作業台の前で、
いくつか質問に答えてもらっているところです。
この仕事のやりがいについて聞くと、
「自分の携わった病理組織標本が、いろいろな研究や
病気の治療に使われていたり、時には学術論文などに
使われて、少しでも世の中の役に立てているかなと
考えると、やりがいを感じます。」
と、話してくれました。
本校での思い出を聞くと、
「分析機器の種類があり、たくさん経験できたことは良かったです。
2年生の実験では、微生物を扱う実験も印象に残っています。
顕微鏡を始め、いろいろな実験器具に触れられたことは、
今の仕事にも活かされていると思います。」
と、当時を振り返ってくれました。
「今は、興味があり、好きなことを仕事にできているので
楽しいです!」
と笑顔で話すMさんも印象的でした。
今後は、より綺麗な「病理組織標本」を作製したいと話していました。
そのためにも、先輩から1つずつ学び、将来は全ての工程を
任せてもらえるような技術者になりたいとのこと。
最後に、実験室で写真を一緒に撮りました。
卒業してからわずか3年ですが、新たな技術を身に付け、
立派に技術者として成長を続けている姿を見て、
とても嬉しく感じた取材となりました。
株式会社栄養・病理学研究所の皆様、そしてMさん、
お忙しい中、快く取材に応じていただき
ありがとうございました。
Mさんの今後の活躍、期待しています!
これまでにも、同様にいくつかの企業に取材させていただいています。
その時の様子は、以下のリンクからご覧ください。
・アース環境サービス株式会社
・皇漢堂製薬株式会社
By ぽてと