せんせのブログ

【土・日開講「分析化学応用学科」】学生一人一人に合わせた丁寧な実験レポートの添削!

2018.10.27

分析化学応用学科には化学系レポートの作成経験がない学生もいますが、個別指導で
作成能力の向上を図っています。
まずは、このような特徴がある「分析化学応用学科」についてご紹介します。

本校では、平日の学科には通学できない社会人や大学生等を対象とした、
週末(土曜・日曜)開講の「分析化学応用学科」を設置しています。
この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・化粧品・
有機合成等の専門分野を総合的学ぶことができ、
多種多様な分野に応用が利く
人材の育成を行っています。
また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。

 ・2年間で卒業が可能
 ・毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者
  の国家資格を卒業と同時に無試験で取得することが可能

この学科に在籍している学生は、入学目的も様々です。
事業の継続や拡大に必要な国家資格の取得を目的とする経営層の方、
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
さらに就職活動を見据えて技術力を高めるために大学生も入学してきます。
このような多様な目的に対応するため、学年定員20名の少数精鋭で開講しており、
学生一人一人に合った指導を行っています。

上でも述べたように分析化学応用学科には、「化学初心者の学生」、
「理系・文系出身の学生」、「現在、大学で化学を学んでいる学生」や
「化学系の会社に勤めている学生」など化学に対するバックグラウンドが
異なる学生が在籍しています。
そのため、少人数制の分析化学応用学科では一人一人に合わせて丁寧な指導
を行うなど、目の行き届いた実験や講義が行われています。

今日、分析化学応用学科の1年生は、実験の「レポート日」でした。

「レポート日」には実験を行わず、学生はこれまでに提出した実験レポートを
実験担当の講師に添削してもらい、修正を行います。
この「レポート日」を通して、学生たちはレポートの完成度を上げるだけではなく、
レポートの作成に必要な能力も高めていきます。

実験で得た結果をまとめたレポートは、実験結果を第3者にわかりやすく伝える
「報告書」です。
そのため、「レポート日」には、相手に伝わりやすい文書の書き方のコツや、
実験結果の正しい解析の仕方をしっかり身につけてもらえるよう、
実験担当講師が時間をかけて指導していきます。
さらに、実験結果の考察を考えることで、実験テーマについてより深く理解
してもらえるよう、実験担当講師がしっかりサポートします。

今日はまず、実験担当講師から全体に共通した実験レポートを書く上での注意点の説明があり、
その後、個別に実験レポートの添削が始まりました。

DSC_6860 (3).jpg

学生たちは、実験担当講師のM木先生(上の写真右)から、
さっそく添削された箇所について指導してもらっていました(上の写真)。
M木先生は、本校の卒業生で、講師歴が長く、実験に精通しています。
そのため、学生たちが実験レポートを書く際に間違えやすいところを
よく分かっており、学生一人一人に合わせながら丁寧に指導していました。
特に、修正した方が良い理由を説明しながらの指導に、学生たちも納得しながら、
レポートを修正していました。

DSC_6868.JPG

上の写真が、実際に実験担当講師が赤ペンで修正すべき点を指摘した
学生のレポートです。
細やかな指導を心掛けています。

1年生に今日のレポート日の感想を聞いてみると、  

 「前回のレポート日の時に指摘されたことに注意しながら、
  今回はレポートを作成したので、前回に比べれば指摘されたところは
  少なかったです。化学初心者ですが、少しずつレポートを書くコツが
  分かってきました。先生は丁寧に添削してくださりますし、
  実験のプラスアルファの知識も教えてくださるので、
  とても有意義な時間を過ごすことができました。」

 「レポート日には、大学で教えてもらえてないところもしっかり教えてくださるので、
  とても助かっています。さらに、レポート日はこれまでの実験の復習にもなるので、
  特に大切にしています。大学とのダブルスクールは大変だと思っていましたが、
  先生たちがしっかりサポートしてくださるので、私自身とても充実しています。」

 「クラスが少人数制なので、すぐに先生に質問ができて、効率的にレポートの書き方を
  学べています。まだまだ自分自身成長していかないといけないところもありますが、
  今後もレポート日を大切にして、相手に分かりやすく正確に伝えられる力を身に
  つけていきたいです!」

といった感想を聞くことができました。

このように、「分析化学応用学科」では、少数精鋭で実験や講義が行われています。
そのため、実験や講義では、学生一人に対して講師がじっくりと時間をかけ、
きめ細かい指導を行っています。また、学生たちの化学に対するこれまでの
バックグラウンドを考慮しながら学生一人一人に合わせた実験や授業を進めています。

学生の皆さんのレポート作成能力は確実に向上しています。
この調子で我々教員との二人三脚でさらなる高みを目指していきましょう!

By しろいるか