2018.10.28
カラフルな色ペンを持って笑顔の分析化学応用学科2年のKさん。実は、卒業アルバムに
載せる寄書きにかわいい絵を描くために、お気に入りの色ペンを持ってきてくれたのです。
様々な背景や目的を持って入学してきた分析化学応用学科の2年生も卒業まで残り5ヶ月
となり、卒業アルバムの作成も着々と進んでいます。
7月末に「卒業研究班の集合写真」と「個人写真」の撮影を行ったのに続いて、「寄書き」
の作成と「実験風景のスナップ写真」の撮影を今週行いました。
まずはKさんが在籍する分析化学応用学科について、ご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象とした土曜日・日曜日開講の「分析化学応用学科」
があり、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、勤務先や
自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの様々な入学目的を持った
学生が在学しています。
さらに、それぞれの学生が学びたい分野も様々であるため、分析化学応用学科では、
環境・金属材料・医薬品・化粧品・食品・バイオ・有機材料などの幅広い分野の知識と
技術を総合的に学べるカリキュラムとなっています。
このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、1学年
あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
また、土曜日・日曜日の通学で、平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、
毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格
も卒業と同時に全員が取得することができます。
Kさんが描いてくれた絵に、クラスのみんなが交代で色を塗ったり、メッセージを書いたり
していきました。
上でも述べたように、分析化学応用学科の学生の入学目的や背景は様々です。例えば、
上の写真に写るKさん(左から二人目)は理学療法士を目指して大学進学したものの、
医療分野でもっと多くの方の役に立ちたいと考えて大学を中退し、医薬品メーカーへの
就職を希望して、分析化学応用学科に入学してきた学生です。
同じ写真の右側に写る二人の男子学生KくんとMくんは、ともに転職を希望して入学して
きた学生です。
Kくんは情報系の大学を卒業してIT企業に就職し、医療機関でシステムサポートの仕事を
する中で、小さい頃に化学が好きだったことを思い出し、化学分野で仕事がしたいと思う
ようになったため、入学してきました。
Mくんは調理師の専門学校を卒業後、飲食店で働く中で、洗剤などの化学製品を扱って
いるうちに化学への興味が大きくなりました。そこで、食品分野の企業の品質管理職への
転職を目指して入学し、平日は飲食店で働きながら、週末は本校で学んでいる学生です。
そして、一番左端に写る男子学生Uくんは化粧品関連企業の経営者です。上で述べたよう
に、分析化学応用学科では卒業と同時に化粧品の製造や販売に関わる国家資格が取得でき
ますので、資格取得を目的に入学してくる学生もいます。
この他にも、2年生には現職でのキャリアアップを叶えるために技術力の向上を目指して
入学した学生、1年生には就職活動でアピールできる技術力を身につけるために大学に通い
ながらダブルスクールで学んでいる学生もいます。
上で述べたように、分析化学応用学科で学ぶ学生は入学目的も背景も様々ですし、さらには
年齢層も幅広いですが、そのような多彩な学生たちが2年間の総まとめとして、協力して
取り組むのが卒業研究です。
こちらは、卒業研究の実験風景のスナップ写真を撮影しているところです。
助け合いながら、ともに歩んできた仲間との実験風景が卒業アルバムに残るのです。
卒業アルバムの作成も進み、2年生は卒業が段々と近づいてきました。残り半年を切り
ましたが、学生たちには残りの学生生活を有意義なものにしてほしいと願っています。
by みなと