2018.11.07
今日は、就職関連行事の一つである「化学実務駅伝」を実施しました。
化学実務駅伝とは、分析化学に携わる技術者を、毎回異なる企業からお招きし、
事業内容や分析業務などをテーマに講演していただいています。
年に3回実施している行事で、今回の「化学実務駅伝」で46回目となります。
つまり、46社目の企業からの講演となるのです。
学生にとっては現場で活躍している技術者の話を直接聞ける貴重な時間です。
日頃の授業や実験が就職後にどのように役立っていくのかを知ることができます。
今回ご講演いただいた企業は、辻本化学工業株式会社です。
本校の卒業生2名を含む4名の方をお招きしました。
上の写真は、本校を3年前に卒業した33期生のKさん(右から2人目)と、
今ではKさんの上司として活躍されている21期生のOさん(左から2人目)、
そして、今年度内定をいただいた、2年生のYくん(写真中央)です。
さらに左端には、人事関係を担当されているH様(左端)と、
右端には、品質保証部部長のA様です。
この企業は医薬品や農薬、染料、界面活性剤の原料の製造などの事業を展開されています。
今日はその品質を管理するための分析業務や製造現場についてお話くださりました。
国内唯一のジメチル硫酸メーカーとして知られており、
創業以来、欠かせないものとして多くのユーザーをお持ちです。
講演では、卒業生の2名を中心に
会社概要や品質管理の仕事について説明をいただきました。
会社の特徴や品質管理の具体的な業務内容を説明していただきました。
正確な値を出すためにはどういったことがなされているかについては、
想像以上に様々なことが意識されていることに、学生も驚いている様子でした。
続いて、工業製品や医薬品の分析、製造部の仕事について説明いただきました。
1日の仕事内容のスケジュールや分析結果のデータを示しながら
わかりやすく丁寧に説明いただきました。
近い将来、就きたい分野の希望として考えている学生も多く、
実際に今学んでいる内容が、企業でどのように活かされているのか
イメージが膨らんでいました。
講演の最後には、アドバイスとして
学生の時にやっておけばよかったこと
学生と社会人との違いなども話してくださりました。
挨拶やメモをとることなど日頃から実践している内容だけでなく、
取っておいた方がよい資格やパソコンのスキルなど
社会人、分析技術者になるにあたり、大事なことばかりでした。
講演後は質疑応答に移ります。
限られた時間ではありましたが、3名の学生から質問がありました。
話を聞いて感じた疑問を質問する
資源分析化学科 1年生のSさん。
学生からの質問にも真摯に回答いただき、付随する話もしていただきました。
今回の講演を通して、
品質管理では、正確なデータを出すために様々な工夫がなされていること、
自分たちが今学んでいる内容が企業でも基礎となることを
実感する時間となりました。
社会人となる学生、いま就職活動中の学生、
これから就職活動を始める1年生にとっても
良い刺激となったことでしょう。
日々の授業、実験、学校生活を大切に過ごしてほしいと思います。
講演いただきました辻本化学工業株式会社のみなさま、
ありがとうございました。
By かもみーる