2018.11.11
社会人の学生も多い分析化学応用学科の卒業研究では学生自身の実務に役立つ知識や技術
を修得することができます。
本校の卒業研究はチームで行いますが、少人数制の分析化学応用学科では個別指導を
受けることができます。
上の写真は、分析化学応用学科2年のHさんが卒業研究の担当教員であるM先生から、
どのように実験結果を読み解けば良いか、マンツーマンで教わっているところです。
写真右に写る非常勤講師のM先生は公的研究機関で長年、企業との共同研究に従事され、
現在は公的機関で企業に対して研究に関するコンサルタントをしておられる実用研究の
スペシャリストです。
まずは、このように実務経験豊富な教員から直接、実務に役立つ知識と技術を学べる
分析化学応用学科をご紹介します。
本校には、平日に通学できない方を対象に週末(土曜日・日曜日)だけの通学で、
平日の学科と同様に2年間で卒業することができ、毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業
責任技術者・化粧品総括製造販売責任者の国家資格も卒業と同時に全員が取得すること
ができる「分析化学応用学科」があります。
この学科では、技術職への就職や転職、現職でのキャリアアップやスキルアップ、
勤務先や自ら経営する企業の事業拡大に必要な国家資格の取得などの多種多様な
入学目的を持った学生が学んでいます。
また、このように多彩な入学目的を持つ学生に対応するため、分析化学応用学科は、
1学年あたりの定員を20名とする少数精鋭で開講しています。
上の写真に写るHさんは文系出身、下の写真に写るUさんは電気系出身と、二人とも
化学初心者です。
しかし、二人とも化粧品関連企業の経営者になったため、化粧品の製造と販売に必要な
国家資格の取得と、化粧品の基礎となる化学を学ぶため、入学してきました。
そして、1年半の実験を通して基礎力と応用力を身につけた二人は、化粧品の機能性向上
を卒業研究のテーマに選び、各々が開発したいと考えている新製品につながるような研究
を行っています。
このように現職の実務に関わることを卒業研究のテーマとして研究することができるのも、
少人数制の分析化学応用学科の魅力と言えます。
Hさんは
『分析機器の基本的な使い方は、これまでの実験で学んでいますが、卒業研究を通して
実践的な使い方を学ぶことで、より一層、分析に対する理解が深まっています。さらに、
実務経験豊富な先生に、実務に関する色々な質問もできることがありがたいです。』
Uさんは
『簡単に結果が出るわけではないので、トライ&エラーを繰り返しながら進めていますが、
興味のあるテーマについて少しずつ結果も出てきて、とても楽しいです。研究の醍醐味を
味わっているという実感があります。』
と卒業研究に対する感想を話してくれました。
唐辛子、ニンニクチップ、イカ墨の粉、まるでスパゲッティの材料のようですが、
実はHさんとUさんのチームが選んだ研究材料です。
さて、これらの材料から、どんな研究成果が生まれるのか?
楽しみですね!
本年度の卒業研究発表会は来年2月1日(金)に開催予定です。
発表会が近づいてきましたら、詳細を学校HPや、このブログでお知らせ致します。
本校の卒業研究発表会は一般の方にも公開しており、どなたでもご参加いただけますので、
ご興味のある方は是非ご参加ください。
by みなと