2018.12.10
今日は、卒業研究に取り組む、有機テクノロジー学科のHさん(写真右側)を紹介します。
隣は同じグループで研究に取り組むMさんです。
Hさんのグループでは界面活性剤の合成と物性評価をテーマとした研究を行っています。
界面活性剤は洗剤、乳化剤、分散剤など広く社会で使用されています。
Hさんのグループでは、健康食品などに含まれることでもよく知られている
グルコサミンと脂質の構成成分である長鎖脂肪酸から界面活性剤の合成を目指しています。
Hさんらの目的物である糖を用いた界面活性剤は、
コンビニなどで売られているうどんの剥離剤としても使われています。
Hさんの様子を見てみると、今日はグループの中で合成を担当していました。
0℃に反応温度を保ちながら、ある化学薬品を滴下しているところです。
少しずつ加えることで、反応が進むので、真剣に取り組んでいました。
Hさんは、界面活性剤をテーマとした卒業研究に取り組んでいますが、
内定先も医理器用や工業用の界面活性剤のひとつである洗浄剤の開発や製造している企業です。
Hさんは、来年4月からこの企業で歯医者さんが使う器具に使う洗剤や
車のコーティング剤などの研究開発に携わる予定です。
卒業研究を通して、界面活性剤の合成や性質について知ることで、
就職後にも、きっと役立つことになると思います。
企業でもさらに力を伸ばして、活躍してくれることを期待しています。
By かもみーる