2019.01.05
これまで分析機器を用いた定量分析や定性分析を学んできた分析化学応用学科の
1年生が本日は物性測定に挑戦しました。
「分析化学応用学科」では、多くの企業や大学などで実際に使用される分析機器を
学生たちが無理なく修得できるように1年生の段階から多種多様な分析機器を何度
も扱っていきます。
まずは、このような特徴がある「分析化学応用学科」についてご紹介します。
「分析化学応用学科」は、平日の学科には通学できない
社会人や大学生等を対象とした週末(土曜・日曜)開講の学科です。
この学科では、平日の学科で学ぶ環境・材料・バイオ・食品・医薬品・
化粧品・有機合成等の専門分野を総合的に学ぶことができ、
多種多様な分野に応用が利く人材の育成を行っています。
また、週末だけの通学ですが、以下は平日の学科と同様です。
・2年間で卒業が可能
・毒物劇物取扱責任者・化粧品製造業責任技術者・化粧品総括製造販売責任者
の国家資格を卒業と同時に無試験で取得することが可能
この学科に在籍している学生は、入学目的も様々です。
事業の継続や拡大に必要な国家資格の取得を目的とする経営層の方、
現職でのスキルアップや技術職への就職・転職を考えている方、
さらに就職活動を見据えて技術力を高めるために大学生も入学してきます。
このような多様な目的に対応するため、学年定員20名の少数精鋭で開講しており、
学生一人一人に合った指導を行っています。
今日、1年生は機器分析化学実験で熱分析装置という分析機器を使った
実験に挑戦しました。具体的には、試料を加熱したときに減少する重量と
加熱時に発生する熱量の測定を行い、試料の物性測定を行いました。
この分析機器は、食品分野や無機・有機の材料分野などの幅広い分野で
使われており、とても重要な分析機器の一つです。
分析化学応用学科1年のOさん(上の1枚目の写真)が、手に持っているのは、
熱分析装置から得た測定結果です。
今日は試料の物性測定後、これらの測定結果の解析にも挑戦しました。
測定結果の解析の仕方は、本校の卒業生で、講師歴が長く実験に精通している
M木先生(上の写真奥)から詳しい説明があり、学生たちは参考書を見たり、
先生に質問をしたりしながら、解析に取り組みました。
実験の際は、M木先生(上の写真右)から、熱分析装置の原理、操作方法、
操作上の注意点などの詳しく丁寧な説明がありました。
学生たちは、初めて扱う分析機器ということもあって、メモを取りながら、
真剣にその説明を聞いていました(上の2枚目の写真)。
学生たちに今日の実験の感想を聞いてみると、
「初めて使う分析機器だったですが、先生が丁寧に詳しく説明してくださったので、
よく理解できました。分析機器の扱い方のコツや細かい注意点など、
とても参考になることばかりでしたし、また一つ扱える分析機器が増えてうれしいです。
これからの実験もとても楽しみです!」
「以前から物性測定には興味があったので、とても楽しく実験ができて
充実した時間を過ごすことができました。データの解析の仕方についても
先生が時間を使ってわかりやすく教えてくださったのでよく理解できました。
しっかり復習しておきたいと思います。」
といった感想を聞くことができました。
このように「分析化学応用学科」では、実験指導の経験が豊富な教員が、
学生一人一人に対して丁寧に時間をかけて実験指導を行っていくため、
化学初心者の学生も無理なく多種多様な分析機器を扱えるようになります。
学生の皆さん、一つ一つの実験を大切にして、「機器分析化学実験」で使用する
全ての分析機器が扱える分析化学のスペシャリストになってください。
そのために我々教員もしっかりサポートしていきますね!
By しろいるか