2019.02.14
今日は研修旅行2日目となり、大分の日田温泉の旅館で朝を迎えました。
普段、学校にいる環境とは全く違いますが、1年生たちは朝から元気全開です。
旅行は思いっきり楽しみながらも、今日も将来に向けて視野を広げる1日となりました。
まずは朝食!バイキング形式です。
大分名物とり天をはじめ、地元の食材を使った料理が並んでいます。
しっかりと食べて、これからの見学に臨みます。
バスで移動後、最初に伺ったのは、シューズの大手メーカーである
「株式会社ムーンスター」の工場です。
この会社ではゴムの品質向上に力を入れており、
シューズの用途に合わせて天然ゴムと合成ゴムの比率を変え、
ゴムの弾力性を高める硫黄の添加方法にも工夫をしているそうです。
化学のチカラがモノづくりを支えていることを実感できました。
続いて佐賀県へ移動。
佐賀県は富山県と並んで製薬業が盛んなことで知られています。
そこに建つ「中冨記念くすり博物館」を見学し、
学芸員の方から生薬の歴史と発展について説明を受けました。
先人が長い年月をかけて沢山の天然材料の中から薬となる成分を
見つけ出したことを知り、学生たちは驚いていました。
そして最後は、今や日本だけでなく世界においても料理に欠かすことのできない
調味料を製造している「味の素株式会社」を見学しました。
味の素に使われているアミノ酸は微生物のチカラで発酵により作られています。
ここではアミノ酸の魅力を実際に体験することができました。
最近、糖質ゼロという言葉をよく聞きますが、
この会社ではアミノ酸を原料にした糖質ゼロの甘味料も製造しています。
まず、酸味を感じるアミノ酸のであるアスパラギン酸と
苦味を感じるフェニルアラニンを実際に味見した後、
この二つを混ぜて再度味見すると、甘く!感じるではありませんか。
化学反応を実際に体感できた貴重な時間となりました。
見学終了後、今晩宿泊する福岡の原鶴温泉のホテルへ到着し夕食会場へ!
学生のみんな、焼きたての牛肉の味はいかがだったでしょうか。
この後、学生たちは明日に向けて、今日の疲れを温泉でじっくりと癒していました。
今日は3か所の工場や博物館を見学することができました。
分析化学はさまざまな産業を支えていることを改めて理解できたかと思います。
また、分析化学の技術を身に付け、技術者を目指す学生として、
さらに視野を広げるよい機会になったと思います。
研修旅行も明日でいよいよ最終日となりますが、
最後まで充実したものにしていきましょう。
By くるくま